伴林氏神社とは? わかりやすく解説

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伴林氏神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/08 06:46 UTC 版)

伴林氏神社

拝殿
所在地 大阪府藤井寺市林3-6-30
位置 北緯34度34分32.649秒 東経135度36分40.439秒 / 北緯34.57573583度 東経135.61123306度 / 34.57573583; 135.61123306 (伴林氏神社)座標: 北緯34度34分32.649秒 東経135度36分40.439秒 / 北緯34.57573583度 東経135.61123306度 / 34.57573583; 135.61123306 (伴林氏神社)
主祭神 高皇産霊神
社格 式内社(小)
府社
創建 不詳
例祭 10月9日
地図
伴林氏神社
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鳥居

伴林氏神社(ともばやしのうじのじんじゃ)は、大阪府藤井寺市林(かつての河内国志紀郡拝志郷)にある神社式内社で、旧社格府社

祭神

主祭神
配祀神

社名から、大伴氏の支族である伴林氏が祖神を祀ったものとみられる。高皇産霊神の5代目の子孫が天押日命であり、天押日命の3代目の子孫が道臣命である。

歴史

創建年は不詳である。日本三代実録には867年(貞観9年)2月26日条に官社へ列し、873年(貞観15年)12月20日には従五位下に叙せられたという記述がある。戦国時代に織田信長の兵火に遭い社殿が焼失し、伴林一族が途絶えてからは地元の産土神として祀られてきた。江戸時代には伴林氏神社の比定が国学者によって行われているが、江戸時代の国学者や役人の問い合わせに対しても当時の林村の村役人は牛頭天王の神社であるとして否定的な回答を返している。その林村でも幕末には伴林氏神社を大伴氏の祖神を祀る社であるとする認識が広まるが、それにはこの村出身の国学者である伴林光平の影響があったと考えられている[1]1872年(明治5年)に村社に列格した。

手水舎

1932年昭和7年)、軍人勅諭下賜50年を記念した調査により、当社が、軍事を司どった大伴氏の祖神である道臣命を祀る日本唯一の神社であることがわかり、「西の靖国神社」と称され注目されるようになった。ただし、この決定は当時の陸軍次官である柳川平助から調査を委託された国学者・歴史学者の生田目経徳の持説に基づく要素が強いとされる[注釈 1][1]。これ以降、境内の整備・拡充が行われ、1940年(昭和15年)に新社殿が完成して遷座が行われた。このとき、靖国神社から手水舎が寄贈された。1942年(昭和17年)2月10日、府社に昇格した。

文化財

登録有形文化財(国登録)

  • 伴林氏神社本殿(建造物) - 2022年(令和4年)6月29日登録[2]
  • 伴林氏神社拝殿及び幣殿(建造物) - 2022年(令和4年)6月29日登録[2]
  • 伴林氏神社棟門及び透塀(建造物) - 2022年(令和4年)6月29日登録[2]
  • 伴林氏神社手水舎(建造物) - 2022年(令和4年)6月29日登録[2]
  • 伴林氏神社若宮八幡宮社殿(旧澤田尋常小学校奉安殿)(建造物) - 2022年(令和4年)6月29日登録[2]

現地情報

所在地
交通アクセス

脚注

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注釈

  1. ^ 生田目は他に道臣命を祀っている可能性が指摘されていた住吉大伴神社大伴神社については詳しい調査を行うことなく否認している。

出典

  1. ^ a b 遠藤慶太「式内社の考証と顕彰-伴林氏神社の調査から-」(初出:『市大日本史』5号(2002年)/所収:遠藤『日本書紀の形成と諸資料』(塙書房、2015年))
  2. ^ a b c d e 令和4年6月29日文部科学省告示第100号。

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