伝香寺地蔵菩薩立像(奈良県奈良市、重要文化財)
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寄木造で玉眼嵌入。像内納入の願文によれば83歳の妙法という尼が主となり、仏子貞隆、尼唯心とともに亡母の追善供養や来世の男子への転生祈願などさまざまな願いをこめて1228年(安貞2年)に造立された。寄木造で玉眼嵌入。作者は善派の善円。別名「裸地蔵」とも呼ばれる裸形着装像であり、ふだんは本物の袈裟が着せられる。着せ替え人形のように袈裟の交換を日々の慰みとしたことが考えられる。また、胎内に10センチメートルの十一面観音像や緑瑠璃製舎利壺に納めた2センチメートルの薬師如来像などの納入品が納められており、当時の多様な信仰の一端を示している。
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