付随音楽と劇中劇の分離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/05 03:44 UTC 版)
「町人貴族 (リヒャルト・シュトラウス)」の記事における「付随音楽と劇中劇の分離」の解説
そこでホーフマンスタールとシュトラウスは、まず劇中劇に手を加えて新たなプロローグをつけ、1つのオペラ作品として独立させた。これは『町人貴族』の劇中劇という設定を残した上で、上演前の舞台裏で繰り広げられるドタバタ(楽屋落ち)をプロローグで描き、その結果としてギリシャ悲劇とイタリア古典喜劇が同時進行するという滑稽なオペラが演じられる、というものである。この改訂版『ナクソス島のアリアドネ』(作品60-II、TrV 228a)は1916年に初演されて成功を収め、今日に至るまで上演され続けている。 「ナクソス島のアリアドネ」も参照 一方、『町人貴族』のほうは劇中劇を削除し、別のエピソードを加えて全3幕とする形でまとめ直した。これに伴い、シュトラウスは1917年に9曲を新たに作曲し、また既存曲にも手を加えて、17のナンバーからなる付随音楽とした。この改訂版『町人貴族』(作品60-III、TrV 228b)の上演は翌1918年に行われている。
※この「付随音楽と劇中劇の分離」の解説は、「町人貴族 (リヒャルト・シュトラウス)」の解説の一部です。
「付随音楽と劇中劇の分離」を含む「町人貴族 (リヒャルト・シュトラウス)」の記事については、「町人貴族 (リヒャルト・シュトラウス)」の概要を参照ください。
- 付随音楽と劇中劇の分離のページへのリンク