人間への恩恵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 03:11 UTC 版)
英雄ヘーラクレースが入神した際、彼が人間であった時代に様々な嫌がらせをしてきたヘーラーは、最愛の娘ヘーベーをヘーラクレースの妻として与え、義理の息子とすることで、両者が和解したことを他の神々に納得させた。後に、ヘーラクレースの息子達がエウリュステウスに迫害を受けた際には、ヘーラクレースの従者にしてその息子達の庇護者だったイオラーオスを若返らせてエウリュステウスを討ち取るのに助力している。 その一方で、幼い者を成長させることも可能である。英雄アルクマイオーンがカリロエーと結婚する以前に結婚していたアルシノエー(英語版)が、自身がアルクマイオーンと結婚した際に渡された結納品の宝物である首飾りを、カリロエーがアルクマイオーンに取り返させようとしたことを怒り、父ペーゲウス(英語版)の息子たちにアルクマイオーンを殺させた。それを知ったカリロエーはペーゲウスを憎み、たまたま彼女と浮気しようと近づいたゼウスに自分の幼い子供達を大人にするように願う。それを聞き入れたゼウスはヘーベーを遣わして子供達を成長させ、子供達は父の敵を討った。 オウィディウスの『変身物語』によると、魔女メーデイアがヘカテーとヘーベーに祈りを捧げ、年老いたアイソーンを若返らせる魔術を行った。
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