人蛇婚伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/16 19:09 UTC 版)
平良の住屋に貴人の夫婦が住んでいたが子供がなかったため、授かるよう天に祈ったところ、美しい娘を授かる。若くして身籠ったため両親が問うと、若い男が毎晩夜這いで閨を訪れていたと言う。父が男の居場所を突き止めると、それは漲水のイベ(御嶽の中心部)の洞窟の中に居た大蛇であった。 その晩、身籠った娘の夢枕に大蛇が現れた。大蛇は自らを古意角、島立の神と名乗り、島の守り神を造るために娘のもとに来たと言う。娘は三人の娘を産むので三歳になった時、御嶽に連れてくるように大蛇は告げた。 果たして娘は大蛇の言う通り三人の娘子を産んだ。子供らが三歳になり、御嶽に連れて行くが大蛇の恐ろしさに母は逃げ帰った。子供達は大蛇を恐れる事なくそれぞれ首、胴、尾に抱き付くと、大蛇は涙を流して喜び、子供達を島の守り神に変え御嶽の中へと姿を消した。大蛇(古意角)は光を放ちながら天に昇っていった。
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