二本鎖RNA結合モチーフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/27 02:09 UTC 版)
「RNA結合タンパク質」の記事における「二本鎖RNA結合モチーフ」の解説
二本鎖RNA結合モチーフ(dsRM、dsRBD)は70–75アミノ酸からなるドメインで、RNAのプロセシング、局在化、RNA干渉、RNA編集、翻訳抑制に重要な役割を果たす。このドメインは、複数のαヘリックスとβ1-β2ループを介して二本鎖RNAの主溝(major groove)とその両隣の副溝(minor groove)と相互作用する。主溝と副溝の1つとの相互作用は、β1-β2ループとα2ヘリックスのN末端領域を介して行われる。この相互作用はRNA二重らせんの形状に特化したもので、2'-ヒドロキシル基とリン酸基酸素との相互作用を伴う。ドメインの構造的枠組みは各タンパク質に共通であるものの、各タンパク質の重要残基は化学的に異なり、ステムループやインターナルループ、バルジやミスマッチを含むヘリックスなど、さまざまなRNA構造に対する特異性が存在している。
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