上代たのとは? わかりやすく解説

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上代たの

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/20 13:36 UTC 版)

上代 たの(上代タノ、じょうだい-、1886年7月3日 - 1982年4月8日)は英文学者、平和運動家、第6代日本女子大学長。

略歴

島根県大原郡春殖村出身[1]。上代家は庄屋の家系で、父親の上代豊三郎は村長も務めた[2][3]。大東下分尋常小学校から大東高等小学校へ進み、松江市立高等女学校を卒業後、地元に戻って大東尋常小学校の準訓導になったが、両親の勧めで日本女子大学校に進み、英文科を卒業。東京帝国大学への進学を望んだが女子の入学が認められず、同大教授だった新渡戸稲造に留学希望の手紙を書き、新渡戸の斡旋により1913年から4年間米国ウェルズ・カレッジで学ぶ[4]。帰国した1917年に日本女子大学校教授となり、日本で最初のアメリカ文学アメリカ史の科目を導入した[4]。新渡戸の影響を受け、1921年日本婦人平和協会の設立に参加[5]。1919年に国際連盟事務次長となっていた新渡戸の勧めで、1924年からミシガン大学イギリスケンブリッジ大学へ留学後、新渡戸が住むジュネーブに逗留し1927年に帰国 [4]。戦後日本女子大学教授、1955年世界平和アピール七人委員会の創設委員。1956年日本女子大学長(1965年3月まで)。[5] また、図書館の全面開架を提案・実現し、「図書館友の会」を設立するなど大学図書館の充実・発展にも功績を残した[6]

著書

  • リー・ハント 研究社英米文学評伝叢書』1936
  • 『上代たの文集 女性教育者の先達』上代たの文集編集委員会 1984

編纂

  • 『Fifty American poets』編 開隆堂書店 1933
  • フロスト詩選』編著 開隆堂書店 1936
  • 『ポエムズ・フォ・ヤング・ピープル』編著 開隆堂書店 1939

記念論集

  • 『上代たの先生米寿記念英米文学論集』上代たの先生米寿記念実行委員会 1975

伝記

  • 島田法子中嶌邦、杉森長子『上代タノ 女子高等教育・平和運動のパイオニア』日本女子大学叢書 ドメス出版 2010年

脚注

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