三鍋王子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/12/05 00:49 UTC 版)
「九十九王子 (みなべ町)」の記事における「三鍋王子」の解説
千里王子からJRの線路沿いに進み、高架をくぐって南部峠のゆるやかな上り坂を登りきると、南部峠の石仏が待っている。そこから峠を下り、南部川をわたって、南部駅のへ向かう街路の傍らに三鍋王子(みなべおうじ)がある。県指定史跡(1958年〈昭和33年〉4月1日指定)。 『中右記』10月12日条に南陪山の麓にある王子社で奉幣をしたとの記事があるほか、「熊野道之間愚記」に「三鍋王子」との記述が見られる。1877年(明治10年)に、千里王子と同じく須賀神社に合祀された。須賀神社はさらに 1909年に鹿島神社を合祀して鹿島神社に改称している。鹿島神社の社殿は王子社の旧社殿を移築したものであるという。境内には小栗判官ゆかりの小栗井戸が遺されており、また数多くある巨石の大半は板状卒塔婆で、三鍋王子の神宮寺であった安養寺から鎌倉時代以降に移されたものである。 鹿島神社は南部駅から南東約700mほどのところにある。そこから海岸に出ると、2kmほど沖合いに鹿島という島がある。この島の形が3つの鍋をひっくり返したように見えることから「みなべ」(三鍋、南部)の地名の由来になったと伝えられる。 所在地 - 日高郡みなべ町北道60
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