三角解(トロヤ点)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 07:29 UTC 版)
「ラグランジュ点」の記事における「三角解(トロヤ点)」の解説
L4 と L5 は、正三角形解またはトロヤ点などと呼ばれる。2体の位置を底辺とする正三角形の 3番目の頂点の位置にあり、伴星が主星の周りを公転する軌道上で伴星に先行あるいは追従する。公転の中心は主星‐伴星系の共通重心にあり、主星の重力と伴星の重力の合力が共通重心への向心力として働く点が、三角解点である。軌道長半径は主星‐伴星間距離よりわずかに短く、伴星の軌道長半径よりわずかに長い。 主星の質量が伴星の質量の24.96倍( 25 + 3 69 2 {\displaystyle {\frac {25+3{\sqrt {69}}}{2}}} の結果)以上ならば L4 と L5 は安定な均衡点となる。 例: 太陽-地球系のL4とL5は地球が太陽を回る公転軌道上で地球の60度先行した位置と60度後ろの位置にある。L4 と L5 は後述するように摂動に対して安定な平衡点であるため、1969年にジェラルド・オニールの提案したスペースコロニーの設置場所候補として採用された。このためSF作品においては、地球-月系のラグランジュ点と並んで、スペースコロニーの設置場所として描かれることがある。
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