三五郎殺し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 20:03 UTC 版)
畔倉は三五郎の殺害を計画する。畔倉は、三五郎の女房・おふみが留守にしている間に三五郎を誘い、「品川に新しく遊郭を開くから、そこの主人になってほしい」と持ちかける。この話に乗った三五郎と畔倉は品川へ向けて出発する。すっかり日は暮れ、大雨が降る中を歩く2人だったが、鈴ヶ森(現在の東京都品川区南大井)に差し掛かった時、畔倉が突然三五郎に斬りかかる。驚いた三五郎は抵抗し命乞いをするが、畔倉は聞き入れる様子もない。夜の土砂降りの中、「三五!」「重四!」と2人の声がこだまする。ついに畔倉の刀が三五郎の首を刎ね、三五郎は絶命する。言い争う2人の声をたまたま聞いていたのが、乞食の六である。六にきかれていたことも知らない畔倉は、川へ死体を捨てると何食わぬ顔で帰宅し、三五郎がいつまで経っても帰ってこないことを心配するおふみを慰めるのだった。
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