一部請求と時効中断
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 21:04 UTC 版)
一般に裁判で債権を請求すると時効中断の効力が生じるが、一部請求の場合はどの範囲に時効中断効が生じるかが問題となる。判例では、明示的な一部請求においては請求された一部についてのみ時効中断効が生じるとされる(最判昭和34年2月20日民集14巻2号209頁)。明示された一部のみが訴訟物と捉えれば理論的には明快であるが、残部の再訴を許すという判例の傾向とは緊張関係にあって批判も強い。
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