一色四順とは? わかりやすく解説

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一色四順

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 00:57 UTC 版)

一色四順(イーソースーシュン、いっしょくよんじゅん)とは、麻雀のひとつ。ローカルルール。別名を四連太宝(スーレンタイホー)[1]

同種の順子を4つ作ると成立する。二盃口を同じ順子で作ったもの、または一色三順にさらに同じ順子を加えたものと言い換えられる。1種類につき各4枚の牌を、続き数字3つで全て集めなければならないという困難な役である。同じ牌が4枚揃えばもできるので、偶然にこの役が成立する可能性は低い。

門前では役満となる。副露した場合は、依然として難しいのでやはり役満とするか、順子役の原則に従って食い下がりするかでルールにより違いがある。滅多に出現しない上、扱いにぶれがあるため、日本ルールではほぼ採用されていない。中国麻雀では一色四同順の名称で48点役(日本の倍満~三倍満相当)として採用されている。

採用されていない場合の飜数

門前の場合

門前ならば、同じ順子2組ずつの二盃口(3翻)とするか、または順子1つ+暗刻3つとして三暗刻(2飜)とするかの2通りが考えられるが、一般的には二盃口の方が点数が高いのでそちらで解釈する。ただし、

  • 同一順子4つを「同一順子2つ×2」とは見なさず、二盃口を認めない場合がある(七対子で同一牌4枚を対子2組と見做さない事からの連想による)。このようなルールでは二盃口が取れないので三暗刻を選択することになる。
  • 三連刻(2飜)を採用しているルールでは、この場合三暗刻に取ると必ず三連刻も成立するので、三暗刻+三連刻の4翻の方が二盃口よりも高くなることが有り得る(二盃口に取るとさらに平和チャンタが複合できるような場合は、その限りでない)。

副露した場合

二盃口や平和は成立しない。チー1回ならば三暗刻が成立する可能性はあるが確実ではなく、役なしとなることもありうる。混一色チャンタが複合しない限り、実際に狙っても大きな役にはなりにくい。

牌姿の例

(例)副露したケース

      
待ち。一手変わりで清一色になるが、一色四順非採用の場合はこのままあがるとタンヤオのみである。

(例)多門張の高目が一色四順になるケース

  ツモ
待ちは 変則三門張。七索と八索の暗刻を抜くと分かりやすい。一色四順非採用でも清一色+ツモ+平和+純チャン+二盃口で14翻となる。

(例)緑一色との複合

  ロン
一色四順+緑一色でダブル役満になる。一般的な役満で一色四順と複合可能なのは天和地和人和を除けば緑一色のみである(緑一色の成立に刻子を必要としないルールに限る)。

脚注

  1. ^ 浅見了. “四連太宝”. 2012年6月2日閲覧。「四連太宝」の別名は、浅見了が1970年に自費出版したルール解説書「麻雀法学セミナー」に記載されたものが、後に毎日新聞出版の雑学書に掲載されたことから広まったという。

関連項目



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