ワイド・アングルズとは? わかりやすく解説

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ワイド・アングルズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/02 15:41 UTC 版)

ワイド・アングルズ
マイケル・ブレッカースタジオ・アルバム
リリース
録音 2003年1月22日 - 24日 ベネット・スタジオ[3]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ヴァーヴ・レコード
プロデュース マイケル・ブレッカー、ギル・ゴールドスタイン
専門評論家によるレビュー
マイケル・ブレッカー アルバム 年表
ディレクションズ・イン・ミュージック〜マイルス&コルトレーン・トリビュート(with ハービー・ハンコックロイ・ハーグローヴ
(2002年)
ワイド・アングルズ
(2003年)
聖地への旅
(2007年)
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ワイド・アングルズ』(Wide Angles)は、アメリカ合衆国ジャズサクソフォーン奏者、マイケル・ブレッカー2003年に録音・発表したスタジオ・アルバム。日本で先行発売された[4]

背景

ブレッカーは2002年、オーボエやストリングスなども含む大編成のグループでイギリス・ツアーを行い、それが本作のアイディアにつながった[5]。本作のレコーディングはスタジオ・ライヴ形式で行われ、3日間で終了した[3]

反響・評価

アメリカでは『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートで14位を記録した[6]第46回グラミー賞では、本作が最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム賞を受賞し、収録曲「ティンブクトゥ」が最優秀インストゥルメンタル編曲賞を受賞した[7]。また、収録曲「ブロードバンド」は最優秀インストゥルメンタル作曲賞にノミネートされたが、受賞には至らなかった[7]

デヴィッド・ジェフリーズはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「実に多くの偉大なプレイヤーが集まった大編成のバンドにしては、うわべだけの結果になってしまった」「本当に詩的な演奏が聴けることもあるが、ソロイストとアンサンブルの間の相互作用は希薄である」と評している[2]。一方、John Fordhamは『ガーディアン』紙のレビューで5点満点中4点を付け「ブレッカーのキャリアにおいて、中年期の飛躍と言えるプロジェクトで、斬新なアイディアに満ちており、ギル・エヴァンス風の温かく複雑なアレンジによって、このサクソフォーン奏者が、ソロをどのように展開していくべきかを再考する必要に迫られた」と評している[5]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「テナーの響きがこれほどひとの心を打つのは、編曲の妙によるところも大だ」と評されている[1]

トラック・リスト

特記なき楽曲はマイケル・ブレッカー作曲。

# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 「ブロードバンド - Broadband」    
2. 「クール・デイ・イン・ヘル - Cool Day in Hell」    
3. 「アングル・オブ・リポーズ - Angle of Repose」    
4. 「ティンブクトゥ - Timbuktu」    
5. 「ナイト・ジャスミン - Night Jessamine」    
6. 「スキュラ - Scylla」(Michael Brecker, George Whitty)    
7. 「ブレクステリティ - Brexterity」    
8. 「イヴニング・フェイセズ - Evening Faces」(Don Grolnick)    
9. 「モダス・オペランディ - Modus Operandy」    
10. 「ネヴァー・アローン - Never Alone」    
日本盤ボーナス・トラック
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
11. 「モンクス・ムード - Monk's Mood」(Thelonious Monk)    

パーソネル

脚注

  1. ^ a b マイケル・ブレッカー/ワイド・アングルズ”. CDJournal. 音楽出版社. 2022年3月27日閲覧。
  2. ^ a b Jeffries, David. “Wide Angles - Michael Brecker”. AllMusic. 2022年3月27日閲覧。
  3. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
  4. ^ 日本初回盤CD (UCCV-1049)帯
  5. ^ a b Fordham, John (2003年9月5日). “Michael Brecker Quindectet, Wide Angles”. The Guardian. Guardian News and Media. 2022年3月27日閲覧。
  6. ^ Michael Brecker - Awards”. AllMusic. 2016年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月27日閲覧。
  7. ^ a b Michael Brecker - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年3月27日閲覧。



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