ロールによるクレッシェンド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 04:41 UTC 版)
「タムタム」の記事における「ロールによるクレッシェンド」の解説
最弱音から最強音まで演奏が可能であり、タムタムが最も本領を発揮する使用方法である。この方法で得られる はオーケストラの響きによく溶け込み、全体の響きを倍加させる効果がある。このような使用例としては、メシアンの『トゥーランガリラ交響曲』の第5、第10楽章の終結や、マーラーの交響曲第2番の第5楽章、ウェーベルンの『管弦楽のための6つの小品』第4曲などがある。タムタムは巨大な金属の塊であることに加え、桴が硬質でないことから反応速度が遅い。このため、ロールでのクレッシェンドも時間をかけて行われることが普通であるが、ストラヴィンスキーの『春の祭典』、レスピーギの交響詩『ローマの祭り』第1曲「チルチェンセス」のように、短時間で音量を上げることを要求する楽曲もある。
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