小栗 克裕:レマン湖のほとりで
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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小栗 克裕:レマン湖のほとりで | Au bord du Lac Leman | 作曲年: 1986年 |
作品解説
「レマン湖のほとりで」( " Au bord du Lac Leman ")は、1986年8月、スイス、ジュネーブ音楽院での夏期短期セミナーにて、伴奏法のレッスン(講師は世界的な伴奏ピアニストのダルトン・ボールドウィン)を受講した際のつかの間の休日に、レマン湖畔にてスケッチし作曲した曲です。すでに秋の気配の漂う人気(ひとけ)の全くない湖畔は、今まで体験したことのない、なんとも言葉で表しようがない神秘的な世界でした。
この曲は帰国してまもなく、交響的幻想曲「ゼピュロス」(弦楽合奏による)として、15分ほどの作品として完成し(東京フィルや仙台フィルなどにより演奏)、2000年にはバイオリンとピアノのための「詩曲」として編曲、演奏されました。このように17年間、単なるスケッチ的に扱われていた「レマン湖のほとりで」でしたが、今年に入って作曲した6曲のピアノのための組曲「水の彩る風景」の5曲目「霧の中にたたずむ湖」として生まれ変わりました。多くのピアニストに愛される作品となることを願っております。
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