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ルンディア (小惑星)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/03 06:41 UTC 版)

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ルンディア
809 Lundia
仮符号・別名 1915 XP
分類 小惑星
軌道の種類 小惑星帯
発見
発見日 1915年8月11日
発見者 マックス・ヴォルフ
軌道要素と性質
元期:2008年11月30日 (JD 2,454,800.5)
軌道長半径 (a) 2.283 AU
近日点距離 (q) 1.844 AU
遠日点距離 (Q) 2.722 AU
離心率 (e) 0.192
公転周期 (P) 3.45
軌道傾斜角 (i) 7.15
近日点引数 (ω) 196.11 度
昇交点黄経 (Ω) 154.65 度
平均近点角 (M) 356.84 度
衛星の数 1
物理的性質
直径 6 km
質量 (0.2 - 2) ×1015 kg
表面重力 0.001 - 0.003 m/s2
脱出速度 0.003 - 0.005 km/s
自転周期 15.4 時間
スペクトル分類 V
絶対等級 (H) 11.8
表面温度 165 - 180 K
Template (ノート 解説) ■Project

ルンディア (809 Lundia) は衛星を持つ小さなV型小惑星であり[1]フローラ族バティスティーナ族に似た軌道を回っている。ドイツの天文学者マックス・ヴォルフがハイデルベルクケーニッヒシュトゥール天文台で発見し、スウェーデンルンドにあるルンド天文台にちなんで命名した。

V型小惑星であることから、もともとフローラ族であったのではなく、過去にベスタに衝突があった際に弾き飛ばされた2つの欠片であると推定されている。軌道はベスタから遠く離れているため、ベスタ族には含まれない。どうしてベスタから遠く離れたこのような軌道を回るようになったのかははっきり分からないが、他にもV型小惑星で元になった星から遠くの軌道を持つものが知られている。ヤルコフスキー効果と、木星土星による非線形永年共鳴の相互作用による機構が提唱されている[2]

衛星

2005年9月18日から26日にかけてボロヴィエク天文台で行われた光度曲線の観測により、衛星が発見され、S/2005 (809) 1という仮符号が与えられた。相互掩蔽の際、ほぼ同じ光度の低下が観測されるため、衛星のサイズは小惑星とほぼ同じと考えられている[3]。アルベドはベスタの0.4に近いと考えられ、これにより、直径は約 6 km と推測される。アルベドや密度が典型的な小惑星に近いとすると、約 12 km という非常に近い間隔で、互いの周りを15.4時間で公転していることになる[3]

関連項目

出典

  1. ^ M. Florczak, D. Lazarro, & R. Duffard (2002). “Discovering New V-Type Asteroids in the Vicinity of 4 Vesta”. Icarus 159: 178. doi:10.1006/icar.2002.6913. 
  2. ^ V. Carruba et al (2005). “On the V-type asteroids outside the Vesta family”. Astronomy & Astrophysics 441: 819. doi:10.1051/0004-6361:20053355. 
  3. ^ a b Poznań observatory アーカイブされたコピー”. 2001年7月2日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2006年5月14日閲覧。 (Lightcurve showing signature of the binary)

外部リンク


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