ルワンダ解放民主軍
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ルワンダ解放民主軍(ルワンダかいほうみんしゅぐん Democratic Forces for the Liberation of Rwanda、FDLR)は、ルワンダの反政府武装勢力。
2024年時点では、ルワンダ国内に主だった軍事拠点はなく、隣国のコンゴ民主共和国東部地域を活動の拠点としている。
概要
ルワンダ解放民主軍は、1994年のルワンダ虐殺で中心的な役割を果たしたルワンダの旧軍兵士およびフツ族住民が中心に結成された組織である。
隣国コンゴ民主共和国の北キブ州に拠点を築き武装闘争を開始したが、2010年現在はコンゴ民主共和国とルワンダの両国軍が共同で掃討作戦を実施するに至っているほか、国際連合コンゴ民主共和国安定化ミッションの平和維持部隊も対応に当たっている[1]。
事件・戦闘
2008年12月5日、コンゴ民主共和国・ルワンダ両国の外相がFDLR解体に関する共同軍事計画について合意。翌年1月20日、約5,000人のルワンダ兵がコンゴ民主共和国領内に進駐して、コンゴ民主共和国軍共同掃討作戦を実施[2]。
2010年9月7日、国際連合はコンゴ民主共和国東部の複数の村落で、2010年7月以降に多発した性的暴行にルワンダ解放民主軍も加わっていることを発表した[3]。
出典
- ^ “コンゴ北部でルワンダ虐殺の主導勢力掃討、国連・メディアの立ち入り不可”. AFP.BB.NEWS. (2009年1月22日)
- ^ コンゴ民主共和国に対する渡航情報(危険情報)の発出(外務省渡航情報2009/02/09)
- ^ “被害数500件以上に、コンゴ東部での大規模レイプ事件”. CNN.News. (2010年9月8日). オリジナルの2012年4月30日時点におけるアーカイブ。
関連項目
ルワンダ解放民主軍(FDLR)
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「キヴ紛争」の記事における「ルワンダ解放民主軍(FDLR)」の解説
フツ系で構成されるルワンダ解放民主軍(FDLR)は隣国ルワンダの反政府組織であり、ルワンダ虐殺を引き起こしたインテラハムウェの構成員が多く在籍していた。FDLRはコンゴ民主共和国の大統領ローラン=デジレ・カビラの支援を受けており、同国がツチ系武装組織のルワンダ愛国軍(RPFの下部組織)やその支援を受けたコンゴ民主連合と戦闘する際の前線組織となっていた。 2002年7月時点でFDLRの部隊は依然として南北キヴ州に駐留しており、1万5千から2万人が所属していたと推定される。同年に第二次コンゴ戦争は公式に終結したが、FDLRはDRC東部とルワンダ国境地帯でツチ系武装組織を攻撃し続けた。これにより同地域での緊張が高まり、3度目のルワンダ軍侵攻の危機が近づいた。
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