マイマイ_(コンゴ)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マイマイ_(コンゴ)の意味・解説 

マイマイ (コンゴ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/19 09:41 UTC 版)

マイマイ (Mai-Mai) は、コンゴ民主共和国北キブ州など東部地域で活動する民兵組織。

概要

国連職員に武器を引き渡すマイマイの戦闘員(2006年 カタンガ州北部)

2000年代に入るとコンゴ東部地域は、政府軍のほか隣国のルワンダ旧政権系のルワンダ解放民主軍フツ族系)、現政権から離脱した軍人たちによって組織された人民防衛国民会議ツチ族系)が入り乱れており、略奪や暴行が日常茶飯事となっている。これらの勢力に対抗するため、集落の有志が武装して民兵組織を結成したものがマイマイである。

活動に対する政治的メッセージや政治思想色は薄いが、政府軍と協調して他の集落を襲うなど、自衛組織の枠を超えた側面を持つ。組織の規模は約6,000人と見られている[1]。しばしば政府軍と協調して軍事活動や略奪、暴行を行なうほか、他の勢力と同様に少年兵を用いる[2]ことにより、国際世論からも非難を受けている。2010年7月から8月にかけては200人以上に集団婦女暴行を行ったことが露見し、10月には指導者が逮捕されている[3]

2019年3月9日、北キヴ州ブテンボに開設されていたエボラ治療センターが武装勢力からの襲撃を受けて警察官1人が死亡、医療従事者1人が負傷した。現地警察は、襲撃を掛けてきた武装集団をマイマイと断定している[4]

出典

  1. ^ 龍谷大学教授、川端正久 (2008年12月17日). “コンゴ東部紛争”. 視点・論点 (NHK解説委員室). http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/14652.html 
  2. ^ “コンゴで少年兵550人を解放、国連”. CNN.co.jp (CNN). (2013年9月12日). https://www.afpbb.com/articles/-/2967805?pid=11335239 2013年9月15日閲覧。 
  3. ^ “コンゴ民主共和国でまた集団レイプ、今度は国軍”. AFPBB News. (2010年10月15日). https://www.afpbb.com/articles/-/2766293 
  4. ^ 武装集団がエボラ治療センター襲撃、警察官1人死亡 コンゴ民主共和国”. AFP (2019年3月10日). 2019年3月10日閲覧。

関連項目


「マイマイ (コンゴ)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マイマイ_(コンゴ)」の関連用語

マイマイ_(コンゴ)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マイマイ_(コンゴ)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマイマイ (コンゴ) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS