ルナ4号とは? わかりやすく解説

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ルナ4号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 00:42 UTC 版)

ルナ4号
所属 ソビエト連邦
国際標識番号 1963-008B
カタログ番号 00566
状態 運用終了
太陽を周回中
目的 探査(着陸)
観測対象
設計寿命 数日間
打上げ機 モルニヤロケット
(8K78)
打上げ日時 1963年4月2日
通信途絶日 1963年4月7日以降
質量 全体:1422 kg
姿勢制御方式 回転 / ジェット
搭載機器
パノラマカメラ 月面パノラマ撮影
放射線計 月面の放射線を測定
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ルナ4号ロシア語:Template:Ang、ラテン文字表記の例:Luna 4)は、1963年ソビエト連邦が打上げた無人月探査機。世界初の月面への軟着陸を目指したが、軌道修正に失敗したため月を外れた。

設計

詳細は同型機ルナ9号を参照

ルナ4号はランダーと飛行ステージより構成されていた。ランダーは実際に月面へ着陸する球形のカプセルで、飛行ステージはランダーを月面まで送り届ける役目を持っていた。全体での質量は1422 kgであった。

ランダーは世界初の月面パノラマ写真を撮影する予定であった。また、放射線計も搭載していた。飛行ステージは着陸の際にランダーを減速させるため逆噴射ロケットを装備していた。ランダーは着陸直前に飛行ステージより分離され、エアバッグによる着陸を行う設計であった。

飛行

1963年4月2日、ルナ4号はモルニヤ8K78ロケットによって打上げられた。ルナ4号は直接月へ向かうのではなく、一度地球周回軌道に留まった後に打上げロケット第4段燃焼によって月への軌道に乗せられた。しかし、月へ向かう途中で制御装置に問題が発生し、姿勢制御が上手く行かなくなったため中間軌道修正に失敗した。

4月5日、ルナ4号は目的を果たすことなく月より8400 km地点を通過した。その後探査機は少なくとも4月7日まで電波を送信し続けた。ルナ4号は第二宇宙速度に達していなかったために8万9250 km×69万4000 kmという長大な地球周回軌道に留まったが、この軌道は不安定であり、その後摂動によって地球の重力圏を離れ、太陽を周回する人工惑星になったと見られている。

関連項目

参考文献

  • Luna 4” (英語). NASA - NSSDC. 2008年5月29日閲覧。




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