ルナ6号とは? わかりやすく解説

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ルナ6号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/09 09:54 UTC 版)

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ルナ6号
所属 ソビエト連邦
国際標識番号 1965-044A
カタログ番号 01393
状態 運用終了
太陽を周回中
目的 探査(着陸)
観測対象
設計寿命 数日間
打上げ機 モルニヤロケット
(8K78)
打上げ日時 1965年6月8日
通信途絶日 1965年6月
質量 全体:1442kg
姿勢制御方式 回転/ジェット
周回対象 太陽
搭載機器
パノラマカメラ 月面のパノラマ撮影
放射線計 月面の放射線を測定
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ルナ6号(ロシア語:Луна 6、ラテン文字表記の例:Luna 6)は、1965年にソビエト連邦が打ち上げた無人月探査機。世界初の月面への軟着陸を目指したが、軌道修正に失敗したため月から16万km離れた所を通過した。

設計

詳細は同型機のルナ9号を参照

ルナ6号は、月面に着陸するランダー(着陸機)と、ランダーを月面に軟着陸させる飛行ステージから成っていた。ランダーは58cmの球形で、内部は与圧されていた。観測装置としてはパノラマカメラ放射線計が搭載されていた。一方の飛行ステージはランダーを低速で月面に到達させるために逆噴射ロケットを備えていた。中間軌道修正も飛行ステージの役割だった。

ルナ6号全体の重量は1442kgで、その大部分を飛行ステージが占めた。

飛行

1965年6月8日、ルナ6号はモルニヤ8K78ロケットによって、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。ルナ6号は一旦地球周回軌道に投入され、その後に打ち上げロケット上段を点火して月へ向かう軌道に投入された。

6月9日には軌道の微修正が行われたが、その最中にトラブルが発生した。軌道修正のために逆噴射ロケットを点火するまでは順調だったが、予定の時間が経過しても燃焼が停止されなかったのである。ロケットは推進剤が完全に消費されるまで噴射され続け、ルナ6号は月から大きく外れる軌道に乗る結果となった。噴射が停止されなかったのは、噴射を制御するタイマーに誤ったコマンドが送られたためだと考えられている。

6月11日、ルナ6号はから16万1000kmの地点を通過し(月と地球の平均距離は38万kmである)、計画は失敗した。交信は探査機が地球から60万kmの距離に達するまで続いた。飛行を続けた探査機は太陽を周回する人工惑星になったとみられている。

関連項目

参考文献

  • Luna 6” (英語). NASA - NSSDC. 2008年5月29日閲覧。




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