ルイス構造の適用の限界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/28 08:50 UTC 版)
「ルイス構造式」の記事における「ルイス構造の適用の限界」の解説
ルイス構造は基本的に共有結合性をもつ化合物に対して適用できるので、分子性の化合物に対してのみならず共有結合結晶や高分子のように半無限に共有結合が続いているケースにも適用できる。 ただしイオン結合性が強い化合物について適用することはしばしば難しい。たとえば塩化ナトリウムNaClではNa+とCl-はそれぞれ8つの価電子を有しているので、4つの単結合を作れると考えられる。しかしNaClの実際の構造は二原子分子ではなく、面心立方格子構造を見れば分かるように各原子は6つの原子とイオン結合によって結ばれており、これはルイス構造では説明できない。 また結合にd電子またはd軌道が強く関与するケースではルイス構造を適用するのは難しい。
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