リヒャルト・シュトラウスとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 03:43 UTC 版)
「交響曲第3番 (マーラー)」の記事における「リヒャルト・シュトラウスとの比較」の解説
一方、同じく『ツァラトゥストラはこう語った』を原作を元にしてリヒャルト・シュトラウスが同名の交響詩を作曲したのは1896年夏であり、マーラーの交響曲第3番の完成と同じ時期である。リヒャルト・シュトラウスの交響詩では、冒頭、トランペットの動機につづく総奏のあと、ティンパニが4度音程を交互に叩く部分が非常に有名である。また、この交響詩はマーラーが交響曲第3番の第4楽章で用いた「酔歌」の部分に至り、12時の鐘が鳴らされると虚無的な沈黙となって消えていく。これに対して、マーラーも同様に「酔歌」を題材にしつつ、直接にはニーチェを引用していない終楽章の最終場面において、シュトラウス同様のティンパニの4度音程連打を用いて全曲を肯定的に終わらせていることは両者の違いとして際だっている。
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