リチャード・クレインの振り子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 16:19 UTC 版)
「フーコーの振り子」の記事における「リチャード・クレインの振り子」の解説
アメリカの物理学者のH・リチャード・クレイン(英語版)は、1981年に弦の長さが70cmのフーコーの振り子を発表した。 錘の下端に永久磁石を埋め込み、振り子の下側の床に固定された永久磁石と電磁石を設置した。錘の磁石を検知して位置を推定し、位置に応じて床の電磁石をオン・オフすることで錘の吸引と押出を行う。この磁石の作動にシャロン環を加えて楕円運動の発生を抑え、振動の減衰を防止した。 クレインの設計したフーコーの振り子の弦の長さは70cm。地球の自転による振り子の振動面の回転の誤差は2%以内。クレインは自身の設計したフーコーの振り子を時計として自宅とオフィスの2ヶ所で使用し、約10年間の連続稼働を行った。 クレインはさらに、同様の改良によって弦の長さが15cm(5.9インチ)でもフーコーの振り子として動作したと報告している。
※この「リチャード・クレインの振り子」の解説は、「フーコーの振り子」の解説の一部です。
「リチャード・クレインの振り子」を含む「フーコーの振り子」の記事については、「フーコーの振り子」の概要を参照ください。
- リチャード・クレインの振り子のページへのリンク