リダイレクト、パイプ、チェーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 10:05 UTC 版)
「COMMAND.COM」の記事における「リダイレクト、パイプ、チェーン」の解説
DOSはシングルタスクのOSであるため、パイプライン処理は、コマンドを連続して実行し、一時ファイル(英語版)に結果をリダイレクトしたり、一時ファイルから入力をリダイレクトしたりすることで実現している。ただし標準エラー出力のリダイレクトはCOMMAND.COMには実装されていない。 command < filename 標準入力をファイル(またはデバイス)からリダイレクトする。 command > filename 標準出力をファイルにリダイレクトする。ファイルが存在する場合は上書きする。 command >> filename 標準出力をファイルにリダイレクトする。ファイルが存在する場合は追記する。 command1 | command2 command1の標準出力からcommand2の標準入力にパイプする。 command1 ¶ command2 ASCIIコード20(¶で示す。装置制御4、Ctrl+Tで入力できる)で区切られたコマンドを順番に実行する(コマンドのチェーン)。つまり、最初のcommand1が終了まで実行され、次にcommand2が実行される。これは、 MS-DOS/PC DOS 5.0以降のCOMMAND.COMに実装されている、文書化されていない機能である。また、Windows NT系のCOMMAND.COMやDR-DOS 7.07でも対応している。全てのバージョンのDR-DOSのCOMMAND.COMでは、代わりに感嘆符(!)を使用する同様の内部機能が既に実装されていた(Concurrent DOSやMultiuser DOSから派生した機能)。ただし、シングルユーザーの行では、この機能は内部("!DATE!TIME"のような組み込みのスタートアップスクリプト)やDOSKEYの$Tパラメータを介して間接的にのみ利用可能だった。4DOSは、変更可能なコマンドラインセパレータに対応しており、デフォルトでは"^"だった。Windows NTの新しいバージョンのCOMMAND.COMは、OS/2やWindows NT系のcmd構文との互換性のために&区切り文字にも対応している(ただし、cmd.exeは¶セパレータに対応していない)。
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