ラドン濃度から被曝線量への換算
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 03:37 UTC 版)
「ラドン」の記事における「ラドン濃度から被曝線量への換算」の解説
屋内ラドンの吸入による被曝線量 D [mSv] は、UNSCEAR により次式で表される。 D = QKTF Q は空気中のラドン濃度 [Bq/m3]、K は線量換算係数で、値は9×10−6 mSv/(Bq h /m3) が用いられる。T は所在期間で、年間の逗留率を0.8と仮定すると、0.8×8760 h/年。F はラドン壊変生成核種のラドンに対するポテンシャルアルファエネルギーの比で、屋内の値として0.4が用いられる。 これらの値を用いて計算すると、屋内ラドン濃度の世界の算術平均は40 Bq/m3なので、年間の被曝線量 D は、(40 Bq/m3) × (9×10−6 mSv/(Bq h/m3)) × (0.8×8760 h/年) × 0.4 ≒ 1 mSv/年と見積もられる。日本の屋内ラドン濃度の算術平均は15.5 Bq/m3で、年間の被曝線量 D は0.39 mSv/年となる。100 Bq/m3なら、2.5 mSv/年と換算される。
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