ラウル・ミドンとは? わかりやすく解説

ラウル・ミドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/25 13:06 UTC 版)

ラウル・ミドン
Raúl Midón
TED2007にて(2007年)
基本情報
生誕 (1966-03-14) 1966年3月14日(59歳)
出身地 アメリカ合衆国 ニューメキシコ州
ジャンル ポップ・ジャズラテンジャズラテン・ポップ
職業 シンガーミュージシャン
担当楽器 ギターボーカル、マウス・トランペット
活動期間 1993年 -
レーベル アーティストリーユニバーサル
公式サイト www.raulmidon.com
テンプレートを表示

ラウル・ミドンRaúl Midón1966年3月14日 - )は、アメリカ合衆国ミュージシャンシンガーギタリスト。深みのあるソウルフルな歌声と圧倒的なギター・テクニック[1]、口でトランペットの音を表現するパフォーマンスが特徴[2][3][4]

略歴

ニューメキシコ州で、アルゼンチン人の父とアフリカ系アメリカ人の母の間に生まれる[3]。未熟児で生まれ、保育器の中で適切な目の保護がなされなかったために全盲となる。彼の双子の兄弟も全盲である。その後、母が亡くなり、父に育てられる。5歳でパーカッションを始め、音楽に夢中になる。スティーヴィー・ワンダージョニ・ミッチェル等に影響を受け、マイアミ大学ジャズ・コースを選択し、1990年に卒業後,音楽活動を開始。

音楽活動

シャキーラアレハンドロ・サンツフリオ・イグレシアスホセ・フェリシアーノらのラテン系歌手のセッション・アーティストとして活動を始める。シャキーラのツアー帯同後、ラウルはソロ活動を始めるために2002年にニューヨークへ拠点を移す[3]スパイク・リー監督の映画『セレブの種』のサウンドトラック盤に楽曲提供[4]。また、ジェフ・ベックのライブの前座を務める[1]。2005年に発売されたハービー・ハンコックの『ポシビリティーズ』に参加し、スティーヴィー・ワンダーのカヴァー「心の愛」でボーカルギターを担当。ワンダー本人もハーモニカで参加。

2005年5月、アルバム『ステイト・オブ・マインド』でデビュー。スティーヴィー・ワンダーやジェイソン・ムラーズがゲスト参加[2]2006年に初日本公演を行う。

2008年には自宅兼スタジオを建設し、エンジニアを必要とせずに自宅で楽曲作成ができるようになった。ラウルは、『シンセシス』をグラミー賞受賞者のラリー・クライン(Larry Klein)と作成し、その際にカリフォルニア州サンタモニカへ引っ越した。このアルバムではヴィニー・カリウタディーン・パークス、ジェイミー・ムホベラック、ラリー・ゴールディングス、パウリーニョ・ダ・コスタやクラインをフィーチャリングした。2年後の2010年、そのライブ・アルバムとDVDが販売された。2014年に発売された『ドント・ヘジテイト』はホームスタジオで録音され、リズ・ライト、ダイアン・リーヴスマーカス・ミラーリチャード・ボナらが加わった。

2018年、『バッド・アス・アンド・ブラインド』が第60回グラミー賞においてノミネートされ、2019年、『イフ・ユー・リアリー・ウォント』が第61回グラミー賞において最優秀ジャズ・ボーカル・アルバムを受賞した。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『ステイト・オブ・マインド』 - State Of Mind(2005年、Manhattan)
  • 『世界の中の世界』 - A World Within A World(2007年、Manhattan)
  • 『シンセシス』 - Synthesis(2010年、Decca)
  • 『ドント・ヘジテイト』 - Don't Hesitate(2014年、Artistry Music
  • 『バッド・アス・アンド・ブラインド』 - Bad Ass and Blind(2017年、Artistry Music)

ライブ・アルバム

  • Invisible Chains, Live from NYC(2012年、Raul Midon)

コラボレーション・アルバム

脚注

  1. ^ a b BIOGRAPHY - ラウル・ミドン”. ユニバーサルミュージック (日本). 2015年7月18日閲覧。
  2. ^ a b ラウル・ミドン”. CDJournal 音楽出版社. 2015年7月18日閲覧。
  3. ^ a b c ラウル・ミドン:プロフィール・バイオグラフィ・リンク”. BARKS. 2015年7月18日閲覧。
  4. ^ a b RAUL MIDÓN”. ブルーノート東京. 2015年7月18日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ラウル・ミドン」の関連用語

ラウル・ミドンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ラウル・ミドンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのラウル・ミドン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS