ヨスーインディとは? わかりやすく解説

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ヨスー・インディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/18 05:04 UTC 版)

ヨスー・インディ
Yothu Yindi
ヨスー・インディ(2000年)
基本情報
出身地 オーストラリア
ヨルング・ホームランド
ジャンル ロック民族音楽
活動期間 1985年 -
レーベル Mushroom Records
共同作業者 Swamp Jockeys
公式サイト www.yothuyindi.com
メンバー マンダウェイ・ユノピング
スチュアート・キャラウェイ
ベン・ハカリッツ
カール・ウィリアムス
ガパンブル・ユヌピング
旧メンバー メンバー・リストを参照
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ヨスー・インディYothu Yindi)は、オーストラリアロック/民族音楽グループ

経歴

1985年にオーストラリア人のアンドリュー・ベルッティとスチュアート・キャラウェイ、カール・ウィリアムスらによって前身のスワンプ・ジョッキーズ(Swamp Jockeys)が結成され、彼らがアーネムランドコンサートを開催した際、ヨルング(北東アーネムランドのアボリジナル)のバンドが彼らのサポートをした。ヨルングのバンドにはウィチヤナ・マリッカ、ミルカイング・マヌガー、ジェフリー・ガルマル・ユノピング、マンダウェイ・ユノピング等がいた。1986年に両バンドは合流して新たなバンド、ヨスー・インディを結成する[1][2][3]。「ヨスー・インディ」はヨルング語で「母と子」を意味する。これは近親者の呼称であり家族に対しての呼びかけに使われる[1][3]

1988年にマッシュルーム・レコードからデビューアルバムの『Homeland Movement』を、1991年に『Tribal Voice』、1993年に『Freedom』、1996年に『Birrkuta - Wild Honey』、1998年に『One Blood』、2000年に『Garma』を発売する[2]

ヨスー・インディの最も有名な曲「Treaty」は1991年のARIAシングルチャートにおいて11位を記録、同収録のアルバム『Tribal Voice』も4位を記録した[4]。1992年には同アルバムからシングルとして発売された「ジャパナ(黄昏のまどろみ)」が13位を記録した[4]

彼らは1990年に"ヨスー・インディ・ファウンデーション"を設立し、ヨルングの文化育成の促進に寄与してきた。1999年からはガーマ・フェスティバルを、そして2007年の5月より"ディルタン・ヨルンガンハ"(癒しの場)を開催している。財団の議長はギャラウェイ・ユヌピング。彼はマンダウェイの兄でありヨルングのクランリーダーも務め、時にはヨスー・インディのメンバーに加わりビルマ(クラップ・スティック)やギターを担当する[1]。ギャラウェイは、1978年にアボリジナルコミュニティーに対する貢献によってオーストラリアン・オブ・ザ・イヤーに選出されている。1992年には弟のマンダウェイもヨスー・インディの活動が評価され、選出されている[1]

備考

メンバーはアボリジナルと非アボリジナルのオーストラリア人。アボリジナルのメンバーはノーザン・テリトリー内のアーネムランド出身。北東のゴーヴ半島に位置するイリカラの近くに、彼らのヨルング居住区がある[1][3]

曲のスタイルは伝統的なアボリジナル音楽からロックポップ・ミュージックまで多様であり、ギタードラムなどの他にアボリジナルの伝統的な楽器であるイダキ(ディジュリドゥ)やビルマ(クラップスティック)などを使って演奏する[1][2][3]。 伝統的なヨルング(北東アーネムランドの先住民)のダンス演技を現代風にアレンジし、異なる文化を調和させた事で多方面からの支持を集めている[1][3]

イギリスの音楽バンドジャミロクワイに在籍していたこともあるディジュリドゥ奏者ウォリス・ブキャナンはデビュー前に本グループからディジュリドゥの演奏を習ったことがある[5]

歴代メンバー

  • Andrew Bellety - ドラム
  • Hughie Benjamin - ドラム
  • Jodie Cockatoo Creed - ボーカル
  • Sophie Garrkali - ダンサー
  • Natalie Gillespie - ボーカル
  • Julie Gungunbuy - ダンサー
  • Ben Hakalitz - ドラム
  • Stuart Kellaway - エレキベース
  • Banula Marika - ボーカル, ダンス
  • Bunimburr Marika - イダキ(ディジュリドゥ)
  • Witiyana Marika - マニカイ(伝統的な歌唱法)、ビルマ (クラップ・スティック)、ダンス
  • Milkayngu Mununggurr - イダキ
  • Tom Neil - ハーモニカ/トライアングル
  • Baruka Tau-Matagu - キーボード
  • Cal Williams - リードギター
  • Bart Willoughby - ドラム
  • Galarrwuy Yunupingu - ボーカル、ビルマ、ギター
  • Gapanbulu Yunupingu - イダキ
  • Gavin Makuma Yunupingu - イダキ、ビルマ、ボーカル
  • Geoffrey Gurrumul Yunupingu - キーボード、ギター、パーカッション、イダキ、ボーカル
  • Mandawuy Yunupingu - 作曲、ギター (リーダー
  • Mangatjay Yunupingu - ダンス
  • Narripapa Nicky Yunupingu - イダキ、ダンス ※2008年7月23日死去

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

脚注

  1. ^ a b c d e f g McFarlane, Ian (1999). “Encyclopedia entry for 'Yothu Yindi'”. Encyclopedia of Australian Rock and Pop. Allen & Unwin. ISBN 1-86448-768-2. https://web.archive.org/web/20040930230809/www.whammo.com.au/encyclopedia.asp?articleid=800 2008年11月4日閲覧。 
  2. ^ a b c Magnus Holmgren: “Yothu Yindi discography”. Australian Rock Database. 2012年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年11月4日閲覧。
  3. ^ a b c d e Ed Nimmervoll: “Yothu Yindi”. HowlSpace. 2008年11月4日閲覧。
  4. ^ a b Yothu Yindi discography”. Australian Charts Portal. 2008年11月4日閲覧。
  5. ^ Sven Frischen, Dr.-Print-Werbe-Service (2001). “Shozo mit der neuen Band Ali JapTap”. Didgeridoo Magazine. ISSN 1617-8483. 

外部リンク




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