ユダヤ教の巡礼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 13:10 UTC 版)
ソロモン神殿が存在していた時代(紀元前9世紀ころ~紀元前586年)では、ユダヤ教徒にとってエルサレムのソロモン神殿が最も重要な聖地であり、三大巡礼祭(英語版)、すなわちペサハ(過越)、シャブオット(七週の祭り)、スコット(仮庵の祭り)の時、成人男性で巡礼可能な人は皆、その地の同神殿を訪れコルバン(英語版)(供物の一種)をささげることが求められた。 その後、ソロモン神殿は破壊され、それでもその神殿は第二神殿、ヘロデ神殿と再建・拡張されたが、紀元70年に再度ローマ帝国軍(英語版)やアグリッパ2世の軍によって破壊された後は(再建が熱心なユダヤ教徒の切なる願いではあるが)再建は果たされておらず、わずかに残されたかつてのヘロデ神殿周囲の(西側の)外壁の一部分(「嘆きの壁」と呼ばれるもの)が、現在のユダヤ教徒の最も重要な巡礼の場所となっている。 現在のユダヤ教では、嘆きの壁以外にも多くの巡礼の地はあり、たとえばマクペラの洞穴(アブラハムなどが埋葬されているとされる場所)、またツァッディークたちの墓(ベツレヘム、メロン山、ネティヴォ(英語版) 等々にあるもの)などが巡礼の地となっている。 ユダヤ教の巡礼地(英語版のカテゴリページ。リスト状に列挙されている。)
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