ヤルコ・ニエミネンとは? わかりやすく解説

ヤルコ・ニエミネン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 01:21 UTC 版)

ヤルコ・ニエミネン
Jarkko Nieminen
2013年全仏オープンでこニエミネン
基本情報
フルネーム Jarkko Kalervo Nieminen
国籍  フィンランド
出身地 南西スオミ県マスク
生年月日 (1981-07-23) 1981年7月23日(43歳)
身長 185cm
体重 78kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2000年
引退年 2015年
ツアー通算 7勝
シングルス 2勝
ダブルス 5勝
生涯通算成績 557勝540敗
シングルス 406勝348敗
ダブルス 151勝192敗
生涯獲得賞金 $7,743,345
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(2008)
全仏 4回戦(2003)
全英 ベスト8(2006)
全米 ベスト8(2005)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 ベスト4(2010)
全仏 2回戦(2003・08・14)
全英 2回戦(2007)
全米 ベスト8(2008)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 13位(2006年7月10日)
ダブルス 42位(2008年1月28日)

ヤルッコ・カレルヴォ・ニエミネン(Jarkko Kalervo Nieminen, 1981年7月23日 - )は、フィンランドマスク出身の男子プロテニス選手。ATPツアーでシングルス2勝、ダブルス5勝を挙げたが、シングルスで11度の準優勝がある。身長185cm、体重78kg、左利きの選手。自己最高ランキングはシングルス13位、ダブルス42位。夫人のアヌ・ニエミネンバドミントンのフィンランド代表選手である。

来歴

両親とも化学者という家庭に生まれ、4歳からテニスを始める。ジュニア時代、1999年全米オープン男子ジュニアシングルス部門でクリスチャン・プレスを破って優勝した。2000年にプロ入り。2001年ストックホルム・オープンで初めてATPツアーの決勝に進出したが、シェング・シャルケンに敗れて準優勝になった。2002年は2度、2003年は1度準優勝があったが、なかなかツアー初優勝に手が届かずにいるうちに、テニスキャリアにもしばらく低迷期が訪れた。

2005年6月11日にアヌ・ヴェックストロームと結婚。その3か月後、ニエミネンはようやく4大大会で最初の好成績を出し、フィンランド人のテニス選手として初めて全米オープンで準々決勝に進出した。同じ年のレイトン・ヒューイットと一進一退の好勝負を展開したが、結局6-2, 1-6, 6-3, 3-6, 1-6のフルセットでヒューイットに敗れている。2006年1月9日、ハイネケン・オープンの決勝戦でマリオ・アンチッチを6-2, 6-2で破り、宿願のツアー初優勝を果たした。この年はウィンブルドン選手権で初めての準々決勝に進出したが、第2シードのラファエル・ナダルに3-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。

2007年9月、ニエミネンはキングフィッシャー航空テニス・オープンのダブルスでロベルト・リンドステットとペアを組み、男子ツアーのダブルスで初優勝を果たした。

ニエミネンは2008年全豪オープンでも初めてのベスト8入りを決めたが、ここでもナダルに5-7, 3-6, 1-6のストレートで敗退した。これで彼の4大大会シングルス成績は、全仏オープン以外の3大会で8強入りしたことになる。同年の全米オープンでは、シングルスは3回戦でフェルナンド・ゴンサレスに敗れたが、リンドステットと組んだ男子ダブルスで初のベスト8に進出した。

2006年に初優勝してから決勝では6大会連続で敗退が続いていたが、2012年1月のシドニー国際ジュリアン・ベネトーを6–2, 7–5で破り6年ぶりのツアー2勝目を挙げた。

2015年3月12日、通算400勝達成[1]。10月のストックホルム・オープンを最後に現役を引退した[2]

ニエミネンは2004年から2015年までの12年間で、2009年を除き11回ジャパン・オープン・テニス選手権に出場している。

デビスカップ2016のジンバブエ戦に復帰すると、カートニ―・ジョン・ロックを6-0, 6-0, 6-0で破り、オープン化後以降9人目のトリプル・ベーグル達成者となった。

記録

※オープン化以降

6-0, 6-0, 6-0で勝利
デビスカップ2016ジンバブエ代表カートニ―・ジョン・ロック戦

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 13回 (2勝11敗)

大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (2–11)
サーフェス別タイトル
ハード (2–7)
クレー (0-4)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2001年10月29日 ストックホルム ハード チャン・シャルケン 6–3, 3–6, 3–6, 6–4, 3–6
準優勝 2. 2002年4月15日 エストリル クレー ダビド・ナルバンディアン 4–6, 6–7(5)
準優勝 3. 2002年5月6日 マヨルカ クレー ガストン・ガウディオ 2–6, 3–6
準優勝 4. 2003年5月5日 ミュンヘン クレー ロジャー・フェデラー 1–6, 4–6
優勝 1. 2006年1月9日 オークランド ハード マリオ・アンチッチ 6–2, 6–2
準優勝 5. 2006年10月16日 ストックホルム ハード ジェームズ・ブレーク 4–6, 2–6
準優勝 6. 2007年10月19日 バーゼル ハード ロジャー・フェデラー 3–6, 4–6
準優勝 7. 2008年1月6日 アデレード ハード ミカエル・ロドラ 3–6, 4–6
準優勝 8. 2009年1月17日 シドニー ハード ダビド・ナルバンディアン 3–6, 7–6(9), 2–6
準優勝 9. 2010年10月3日 バンコク ハード (室内) ギリェルモ・ガルシア=ロペス 4–6, 6–3, 4–6
準優勝 10. 2011年10月23日 ストックホルム ハード (室内) ガエル・モンフィス 5–7, 6–3, 2–6
優勝 2. 2012年1月15日 シドニー ハード ジュリアン・ベネトー 6–2, 7–5
準優勝 11. 2013年5月25日 デュッセルドルフ クレー フアン・モナコ 4–6, 3–6

ダブルス: 9回 (5勝4敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2003年9月29日 バンコク ハード アンドリュー・クラッツマン ジョナサン・エルリック
アンディ・ラム
3–6, 6–7(4)
優勝 1. 2007年9月24日 ムンバイ ハード ロベルト・リンドステット ロハン・ボパンナ
アイサム=ウル=ハク・クレシ
7–6(3), 7–6(5)
準優勝 2. 2009年2月15日 サンノゼ ハード
(室内)
ロハン・ボパンナ トミー・ハース
ラデク・ステパネク
2–6, 3–6
優勝 2. 2010年8月1日 グシュタード クレー ヨハン・ブルンストロム マルセロ・メロ
ブルーノ・ソアレス
6–3, 6–7(4), [11–9]
準優勝 3. 2010年8月1日 ストックホルム クレー ヨハン・ブルンストロム エリック・ブトラック
ジャン=ジュリアン・ロイヤー
3–6, 4–6
準優勝 4. 2012年1月15日 シドニー ハード マシュー・エブデン ボブ・ブライアン
マイク・ブライアン
1–6, 4–6
優勝 3. 2013年5月5日 ミュンヘン クレー ドミトリー・トゥルスノフ マルコス・バグダティス
エリック・ブトラック
6–1, 6–4
優勝 4. 2014年8月2日 キッツビュール クレー ヘンリ・コンティネン ダニエレ・ブラッチアリ
アンドレイ・ゴルベフ
6–1, 6–4
優勝 5. 2015年3月1日 ブエノスアイレス クレー アンドレ・サ パブロ・アンドゥハル
オリバー・マラチ
4–6, 6–4, [10–7]

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 通算成績
全豪オープン A 1R 3R 2R 3R 3R 2R QF 1R 2R 1R 1R 2R 2R 3R 17–14
全仏オープン A 3R 4R A 2R 1R 3R 3R A 1R 1R 2R 2R 2R 1R 13–12
ウィンブルドン A 2R 3R A 1R QF 3R 2R A 2R 1R 2R 1R 2R 2R 14–12
全米オープン LQ 1R 2R 1R QF 1R 1R 3R 2R 1R 1R 2R 2R 1R 1R 10–14

脚注

  1. ^ Indian Wells Nieminen 400 Wins”. atpworldtour.com. ATP Tour, Inc. (2015年3月20日). 2015年3月20日閲覧。
  2. ^ Emotional Nieminen Calls It A Career In Stockholm”. atpworldtour.com. ATP Tour, Inc. (2015年10月21日). 2015年10月21日閲覧。

外部リンク





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