ヤブタビラコ属とは? わかりやすく解説

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ヤブタビラコ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/03 06:12 UTC 版)

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ヤブタビラコ属
ヤブタビラコ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 Core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: ヤブタビラコ属 Lapsanastrum
学名
Lapsanastrum Pakcet K. Bremer
和名
ヤブタビラコ属

ヤブタビラコ属 Lapsanastrumキク科の小型の草本の群。

特徴

小型の草本で1年草越年草[1]根出葉が多数あってロゼット状になる。葉身は羽状に裂ける。頭花は小さく、総苞は円柱状をしており、総苞片は2列に並び、外の列は小さくて、内側は5-8片からなっている。頭花に含まれる小花はすべて舌状花で、花弁の先端には5個の歯があり、色は黄色。痩果は長楕円形でやや扁平になっており、毛があってその表面には不均一な10-13の肋がある。先端は嘴状になっており、冠毛はない。染色体の基本数は x = 8 。

分布と種

北東アジアに4種があり、日本には以下の2種がある。

分類

ここに所属するものは、従来はLapsana に含めていたもので、重要な特徴と考えられたのは痩果に冠毛がないことである[2]。しかし近年の再検討でこの属にまとめられることとなった。Lapsana の和名はヤブタビラコ属が用いられてきた[3]が、該当の種が属から出たことで変更となり、現在はナタネタビラコ属である。この属に含まれる種は日本には自生しないが、ヨーロッパ原産のナタネタビラコ L. commnis は最近になって日本で帰化の記録がある。

なお、本属はオニタビラコ属 Yungia に近縁なものと位置づけられている。この属と本属の種に関しては両者の雑種がよく発見されることから従来から近縁ではないかとの考えが示されていたこともあり、さらには両者を同属にまとめるべきとの説もある。

出典

  1. ^ 以下、大橋他編(2017),p.282
  2. ^ 以下、主として大橋他編(2017),p.282
  3. ^ 佐竹他編(1981),p.234

参考文献

  • 大橋広好他編、『改訂新版 日本の野生植物 5 ヒルガオ科~スイカズラ科』、(2017)、平凡社
  • 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本III 合弁花類』,(1981),平凡社


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