ムー・トゥーラン (Mhu Thulan)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:22 UTC 版)
「ハイパーボリア (クトゥルフ神話)」の記事における「ムー・トゥーラン (Mhu Thulan)」の解説
ハイパーボリア大陸の最北端にある半島。この半島には、ウボ=サスラが護る神々の智慧が記された銘板から知識を得ようとした魔術師ゾン・メザマレックや、魔道士エイボンが住んでいた。 当時のハイパーボリア王国の信仰の主流はヘラジカの女神イホウンデーであり、ゾタクアを信仰する魔道士エイボンは邪教徒とみなされた。イホウンデーの神官モルギは、エイボンを捕らえ宗教裁判にかけようとするが、勘付いたエイボンは魔術の力でサイクラノーシュ(土星)へと逃走し、追跡したモルギともども2度とハイパーボリアの地に帰ってくることはなかった。この事件は「モルギがエイボンに負けて連れ去られた」と世間では信じられていく。これにより、イホウンデーへの信仰は衰退し、ゾタクア=ツァトゥグァ信仰が盛んになった。 大陸を襲った氷期により、ハイパーボリアの北にあるムー・トゥーランがまず氷河に覆われ始めた。しかし、この地の氷結は明らかに超自然によるものであった。氷に閉ざされたムー・トゥーランに軍を率いて遠征した王は、随行した魔術師に擬似太陽を魔術で生み出させ氷を溶かしたが、やがて発生した霧により陽光は遮られ、王と魔術師は軍勢の大半とともにその場で氷に閉じ込められ息絶えたと、わずかに生き残った兵士が証言している。
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