マラード電波天文台とは? わかりやすく解説

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マラード電波天文台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/04 06:23 UTC 版)

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Mullard Radio Astronomy Observatory
名の由来 ミュラード 
座標 北緯52度10分03秒 東経0度01分57秒 / 北緯52.1674度 東経0.0326度 / 52.1674; 0.0326座標: 北緯52度10分03秒 東経0度01分57秒 / 北緯52.1674度 東経0.0326度 / 52.1674; 0.0326
形式 天文台 
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One-Mile Telescopeのアンテナの1つ

マラード電波天文台(~でんぱてんもんだい Mullard Radio Astronomy Observatory、略 MRAO)は、イギリスケンブリッジ近郊にある電波天文台。マラード電波観測所とも。

概要

電波干渉法は、1940年代中頃にケンブリッジ大学キャヴェンディッシュ研究所電波天文学グループのマーティン・ライルによって始められた。1949年にはライフル射撃場に設置されたマイケルソン干渉計による観測からケンブリッジ電波源カタログの初版 (1C)が作られた[1]

更なる長基線干渉法による観測を行うにはライフル射撃場では手狭だったため、1956年にグループはケンブリッジの南東約10kmのLord's Bridge駅にあった空軍の爆弾庫跡に移転した[1][2]真空管製造会社のマラード (Mullard Limited) から10万ポンドの寄付金を調達したことから、新たな観測所は Mullard Radio Astronomy Observatory と命名され、1957年7月25日にエドワード・アップルトンによって開所された[1]。このグループは現在、キャヴェンディッシュ天体物理学グループとして知られる[1]

設備

主に開口合成技術を用いた観測装置を持つ。

望遠鏡 開設年 運用状況 備考
アークミニット・マイクロケルビン・イメージャー (AMI) Large Array 2007 運用中
アークミニット・マイクロケルビン・イメージャー (AMI) Small Array 2004 運用中
Very Small Array (VSA)(1999年にテネリフェ島に移転) 1998 運用中
Cosmic Anisotropy Telescope (CAT) 1995 運用終了 宇宙マイクロ波背景放射の揺らぎの高解像度マップを初めて作成した。
Cambridge Optical Aperture Synthesis Telescope (COAST) 1993 運用中 初の可視光域での開口合成。
e-MERLIN array の受信機のうちの1台 1990 運用中
Cambridge Low Frequency Synthesis Telescope (CLFST) 1980 運用終了
Ryle Telescope 1971 運用終了 旧名 5-Kilometre Telescope。2006年にAMIへ転用。
Half-Mile Telescope 1968 運用終了
Interplanetary Scintillation Array 1967 運用終了 初めて観測されたパルサー CP 1919を発見。
One-Mile Telescope 1964 運用終了
4C Array 1958 運用終了 ケンブリッジ電波源カタログ第4版の作成に使用。

出典

  1. ^ a b c d Histroy”. Cavendish Astrophysics. 2017年6月10日閲覧。
  2. ^ Subterranea Britannica - Lord's Bridge” (2017年5月21日). 2017年6月10日閲覧。

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