マヨヒガ (ゲーム)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マヨヒガ (ゲーム)の意味・解説 

マヨヒガ (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:15 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
マヨヒガ
ジャンル 「探索アドベンチャーゲーム
対応機種 Microsoft Windows(7/95)
開発元 oumi(逢海、サークル名:小麦畑)
人数 1人
メディア ダウンロードゲーム
発売日 2004年7月9日
最新版 1.2/ 2006年4月30日
エンジン RPGツクール2000
その他 フリーウェア
テンプレートを表示

マヨヒガ』は、2004年7月9日フリーウェアとして公開されたRPGツクール2000製のアドベンチャーゲーム。関連作品である『オシチヤ』については後述する。

マヨヒガ

概要

祭りがあった日の夜にさらわれた主人公の幼い少女が、妖怪の住む屋敷からの脱出を試みるというストーリーとなっている。ゲーム中に登場するアイテムは装備することによって効果を発揮する。そして「松ヤニ玉」は印のついた提灯の前で使用すると「影小僧」からヒントをもらうことができ、特定の場所ではイベントも発生する。なお本作には5種類のエンディングデモが用意されている。

作者oumi(逢海)は、題材として「調べ物しなくてもまあまあ前提知識がある民俗系」を選び、僅か10日間で完成させた作品であったと述べている[1]

評価

ふりーむのレビュー記事では「RPGツクールを使った謎解きアドベンチャーだけに最初は少し違和感を感じた」としつつも、「ユニークなキャラが数多く存在し、緊迫した化け物屋敷の中でありながらも、どこか和やかな雰囲気で物語が進む点に好感が持てた」と評されている。また「目立ったシステムは無いものの、一つ一つの設定や"謎"がしっかりできて」いる点も評価されている[2]

朝日新聞のコーナー「ソフ得」では「随所になかなかのセンスが光って」いると評価された[3]。このコーナーを担当した鐸木能光は「ストーリーの背景にある『教養』や哲学がかいま見られる」作品であり、「質の高いソフトが無料公開されている」ことに「同じ『娯楽作家』としては複雑な気持ちになる」と述べている[4]

オシチヤ

オシチヤ
ジャンル 「探索アドベンチャーゲーム」
対応機種 Microsoft Windows(7/95)
開発元 oumi
人数 1人
メディア ダウンロードゲーム
発売日 2006年6月8日
最新版 2.08/ 2013年10月5日
エンジン RPGツクール2000
その他 フリーウェア
要RPGツクール2000 RTP
コンテストパーク銅賞受賞作
テンプレートを表示

オシチヤ』は、コンテストパークWeb 2006 summer2006年6月8日結果発表)において銅賞を受賞したRPGツクール2000製のアドベンチャーゲーム。

概要

作者oumiは「『マヨヒガ』に出すことができなかった大好きな妖怪たち」を登場させるために制作したとしており[5]、「妖怪好きが作ったので、ウロウロする妖怪を見て楽しんでくれるとうれしい」と述べている[6]。また「勢いで作った」とされる『マヨヒガ』とは「別切り口」による作品であって、それぞれ「扱っている要素」が異なるとも述べている[1]

主人公の幼い「おんなのこ」が、すねこすりの助力を得て妖怪の住む屋敷から脱出するというストーリーになっている。「おんなのこ」とすねこすりはそれぞれが異なる能力を持っており、プレイヤーは操作キャラクターを切り替えながらゲームを進めてゆく。『マヨヒガ』と同じくアイテムは装備することによって効果を発揮する。そして本作には7種類のエンディングデモが用意されている。

なお『マヨヒガ』や『オシチヤ』におけるチュートリアルのステップアップ設計について、oumiは「当時はそんなに意識してなかった」としながらも「プレイヤーはテキストで説明されても読み流す」ため「プレイしている中で、自然とルールを覚えられる構造がいい」との考えを述べている[7]

評価

コンテストパークでは「凝ったゲームシステムを持つ完成度の高い作品」と評価されて銅賞を受賞している。一方で「難解な謎解きイベントが多く、なかなかシナリオを進められないジレンマを強く感じてしまった」「もっとストーリー性の強い作品に仕上げてほしかった」「もしくは謎解きイベントをもっと物語と絡められたら、よかったかもしれない」とも評されている[6]

またベクターの「新着ソフトレビュー」では、「最大の魅力は、やはりシステムを活かした『謎解き』だろう」と評価されており、「『すねこすり』をはじめとする、奇妙な妖怪たちによる独特の世界観も楽しい」と評されている。またゲーム中に登場する「妖怪図鑑」を埋める楽しみもあるともされている[5]

Crowdrive Gamesでは、『マヨヒガ』と『オシチヤ』について「むかし話のような雰囲気の、すこし不思議な世界を覗くことができる」作品と評しており、民俗学に関心をもつ作者だからこそ作ることができたゲームであるとしている[8]

脚注

[脚注の使い方]

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マヨヒガ (ゲーム)」の関連用語

マヨヒガ (ゲーム)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マヨヒガ (ゲーム)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマヨヒガ (ゲーム) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS