ポホヨラの娘とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 音楽作品 > 楽曲 > 交響詩 > ポホヨラの娘の意味・解説 

ポホヨラの娘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/17 14:50 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

交響的幻想曲『ポホヨラの娘』(芬語Pohjolan tytär, sinfoninen fantasia作品49は、ジャン・シベリウス1906年に作曲した交響詩である。『ポヒョラの娘』とも記される。フィンランドの民族叙事詩カレワラ』に基づき、その英雄ヴァイナモイネンの物語が音楽によって繰り広げられて行く。以下のような物語が描かれている。

白髭を蓄えた不撓不屈の英雄ヴァイナモイネンは、暗い景色の中をで滑っているとき、虹に腰掛けて金糸で布を織り上げている北国ポホヨラの娘を見つける。英雄は娘に同行するように誘ってみるが、娘は「自分が課した数々の困難な試練を果たせるような男にしかついて行かない」と答える。その試練とは、彼女の糸巻き車のかけらで舟をこしらえるとか、目には見えない結び目に卵を結わえ付けるとかというものだった。ヴァイナモイネンは熟練した魔術によってこれらの試練を果たそうとするも、悪霊に裏をかかれて自分の斧で負傷してしまう。ヴァイナモイネンは諦めて試練を投げ出し、粛々と旅を続けるのであった。

与えられた試練を果たそうとして挫けたヴァイナモイネンをポホヨラが嘲り笑う場面で使われる「ポホヨラの愚弄の動機」は、映画『サイコ』の刺殺の場面に流れるバーナード・ハーマンの楽曲に影響を与えたと言われている。

初演は1906年12月29日サンクトペテルブルクで、シベリウス自身の指揮とマリインスキー劇場管弦楽団の演奏により行われた。総譜は同年にリーナウ社から出版されている。

演奏時間は約12分から13分。

楽器編成

ピッコロフルート2、オーボエ2、コーラングレクラリネット2、バス・クラリネットファゴット2、コントラファゴットホルン4、コルネット2、トランペット2、トロンボーン3、テューバティンパニハープ弦楽五部(ディヴィジによってさらに細分化される)。

フランス風にコルネットとトランペットを2本ずつ用いた編成はシベリウスの作品では珍しい。

外部リンク

ポホヨラの娘の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクトPDFとして無料で入手可能。





固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」からポホヨラの娘を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からポホヨラの娘を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からポホヨラの娘 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ポホヨラの娘」の関連用語

ポホヨラの娘のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ポホヨラの娘のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポホヨラの娘 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS