ボーモン版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 22:49 UTC 版)
ヴィルヌーヴ版から大幅に短縮されており、全体のボリュームはヴィルヌーヴ版の1/9ほどになっている。野獣編以降の展開は全て削除され、ラ・ベル編自体も描写はかなり簡素化されている。登場人物も商人の6人の息子と6人の娘がそれぞれボーモン版では3人ずつになるなど減らされたり、設定が変更されたりしている。物語自体もヴィルヌーヴ版はどちらかと言えば大人向けであるのに対し、ボーモン版は童話として再構成され、教育的な部分がより強調されている。 ヴィルヌーヴによるオリジナル版は万人受けする内容とは言い難く、後にボーモン版が登場するまでは『美女と野獣』は無名であった。ボーモンによって書き直された『美女と野獣』はたちまち大ヒットとなり、世界中で広く愛読されるようになった。後世の書籍や派生作品は、ほとんどがこのボーモン版を土台にしたものである。
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