ボボ・ディウラッソとは? わかりやすく解説

ボボ‐ディウラッソ【Bobo-Dioulasso】

読み方:ぼぼでぃうらっそ

ブルキナファソ南西部都市同国第二規模をもつ。旧称シア。現名称は近隣多く居住するボボ人、ディウラ人にちなむ。中世よりサハラ交易中継地として栄えた首都ワガドゥーグーコートジボワールアビジャン鉄道結ばれる綿花ラッカセイ集散地商工業が盛ん。


ボボ・ディウラッソ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 14:29 UTC 版)

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ボボ=ディウラッソ
Bobo-Dioulasso

ボボ=ディウラッソの市場
位置
ボボ・ディウラッソ
ボボ・ディウラッソ (ブルキナファソ)
ボボ・ディウラッソ
ボボ・ディウラッソ (アフリカ)
座標 : 北緯11度11分 西経4度17分 / 北緯11.183度 西経4.283度 / 11.183; -4.283
歴史
建設
行政
ブルキナファソ
 地方 上流域地方
 県 フエ県
 市 ボボ=ディウラッソ
地理
面積  
  市域 136.78 km2
人口
人口 2011年現在)
  市域 537,728人
    人口密度   3.9人/km2
その他
等時帯 グリニッジ標準時 (UTC+0)

ボボ・ディウラッソ (Bobo-Dioulasso) は、ブルキナファソ上流域地方フエ県の都市。 2011年の人口は約53.8万人で、同国第二の都市である。 上流域地方の中心都市であり、フエ県の県都でもある。

概要

町の名前は、「ボボ族とジュラ族の郷」を意味している。 ブルキナファソの、経済的、文化的要所のひとつである。

ジュラ語は商用言語として、ボボ族や近隣地域の民族の共通語となっている。 ジュラ語は隣国マリ共和国で広く話されているバンバラ語に非常に近い。 ボボ・ディウラッソは、歴史的にサハラ交易の中継地点に位置していたため、民族、言語の面において非常に多様であり、ジュラ語を話す人々の多くは、実際にはジュラ族ではない。

ボボ・ディウラッソには1880年に建てられた古いモスク、15世紀のコンサの家、神聖な魚(DAFRA)の池がある。 また、博物館、動物園、陶器市もある。

1984年TM NETWORKの楽曲である金曜日のライオンに同都市の名前が登場する。

歴史

ボボは15世紀に「シャ」として建てられた。19世紀末には北のジェンネと南のコンをつなぐ南北交易ルートの要衝となっており[1]、1888年にはおよそ5500人の人口を抱えていた[2]1897年フランスに占領され、その支配下に入った[3]。フランス統治下では商業拠点として重視され、オートボルタ植民地では政庁の置かれたワガドゥグーとならぶ都市となり[4]、1934年にアビジャン・ワガドゥグ鉄道アビジャン港からボボ・ディウラッソにまで到達するとともに人口が急増した[5]。1945年に入ると政治運動が盛んとなり、翌1946年にはアフリカ民主連合の支部が置かれて、オートボルタ内における同党の拠点となり、ワガドゥグーに拠点を置くヴォルタ連合と対立した[6]

気候

ケッペンの気候区分ではサバナ気候で、主に5から9月にわたって雨が多い。雨量が多いほど平均気温が低く、最多雨量を誇る8月の平均最高気温は29.1℃と、当地にしては非常に涼しい季節である。

ボボ・ディウラッソ (1971–2000)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 39.0
(102.2)
40.1
(104.2)
46.0
(114.8)
42.0
(107.6)
41.3
(106.3)
37.5
(99.5)
35.0
(95)
34.8
(94.6)
35.5
(95.9)
37.4
(99.3)
38.0
(100.4)
37.3
(99.1)
46.0
(114.8)
平均最高気温 °C°F 32.5
(90.5)
35.0
(95)
36.5
(97.7)
36.5
(97.7)
34.5
(94.1)
31.7
(89.1)
29.7
(85.5)
29.1
(84.4)
30.4
(86.7)
33.0
(91.4)
34.1
(93.4)
32.5
(90.5)
33.0
(91.4)
平均最低気温 °C°F 18.7
(65.7)
21.4
(70.5)
24.0
(75.2)
24.8
(76.6)
23.8
(74.8)
22.1
(71.8)
21.3
(70.3)
21.0
(69.8)
21.0
(69.8)
21.7
(71.1)
20.6
(69.1)
18.8
(65.8)
21.6
(70.9)
最低気温記録 °C°F 11.0
(51.8)
11.0
(51.8)
11.5
(52.7)
13.0
(55.4)
17.5
(63.5)
17.8
(64)
17.0
(62.6)
16.7
(62.1)
15.5
(59.9)
17.0
(62.6)
12.8
(55)
10.0
(50)
10.0
(50)
雨量 mm (inch) 0.9
(0.035)
3.4
(0.134)
17.4
(0.685)
45.8
(1.803)
102.1
(4.02)
130.8
(5.15)
195.5
(7.697)
268.5
(10.571)
170.1
(6.697)
57.7
(2.272)
7.7
(0.303)
1.2
(0.047)
1,001.1
(39.414)
平均降雨日数 (≥0.1 mm) 0 0 3 5 9 11 15 19 15 7 1 0 85
湿度 25 25 32 49 63 72 78 82 79 69 51 32 55
平均月間日照時間 282 248 249 232 262 234 199 182 209 254 271 264 2,886
出典1:World Meteorological OrganizationWorld Weather Information Service — Bobo-Dioulasso”. World Meteorological Organization. 2016年2月25日閲覧。
出典2:Deutscher Wetterdienst (extremes, humidity and sun, 1961–1990)

Klimatafel von Bobo-Dioulasso / Burkina Faso (Obervolta)” (German). Baseline climate means (1961-1990) from stations all over the world. Deutscher Wetterdienst. 2016年2月25日閲覧。 Station 65510 Bobo-Dioulasso”. Global station data 1961–1990—Sunshine Duration. Deutscher Wetterdienst. 2016年2月25日閲覧。[注釈 1]

交通

空港

鉄道

道路

出身有名人

脚注

  1. ^ Station ID for Bobo-Dioulasso is 65510 Use this station ID to locate the sunshine duration

関連項目

  1. ^ 「西アフリカ内陸の近代 国家を持たない社会と国家の歴史人類学」p227-228 中尾世治 風響社 2020年8月20日発行
  2. ^ 「西アフリカ内陸の近代 国家を持たない社会と国家の歴史人類学」p299 中尾世治 風響社 2020年8月20日発行
  3. ^ 「西アフリカ内陸の近代 国家を持たない社会と国家の歴史人類学」p262 中尾世治 風響社 2020年8月20日発行
  4. ^ 「西アフリカ内陸の近代 国家を持たない社会と国家の歴史人類学」p298-299 中尾世治 風響社 2020年8月20日発行
  5. ^ 「西アフリカ内陸の近代 国家を持たない社会と国家の歴史人類学」p454-455 中尾世治 風響社 2020年8月20日発行
  6. ^ 「西アフリカ内陸の近代 国家を持たない社会と国家の歴史人類学」p426-427 中尾世治 風響社 2020年8月20日発行



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