ベーテ式の補正
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:28 UTC 版)
ベーテの式は量子力学的な摂動論によって導かれたため、粒子電荷 z の2乗に比例している。z の高次項にあたる補正を加えると結果はさらに改善される。そのような補正にはバルカス・アンダーソン効果( z3 に比例)やブロッホ補正( z4 に比例)がある。また、媒質物質の原子に含まれる電子が静止していないことを考慮した補正もある(殻補正)。 陽子やアルファ粒子の阻止能を計算することが可能なPSTARやASTARなどのプログラムにはこれらの補正が組み込まれている。補正項は低エネルギーでは大きく、エネルギーが増加するにつれて小さくなる。 非常にエネルギーが高い領域では、フェルミの密度効果による補正も加える必要がある。
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