ベリリウム8合成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 02:02 UTC 版)
「ヘリウム燃焼過程」の記事における「ベリリウム8合成」の解説
恒星内部で水素が消費されていくとそれの対価としてヘリウム(アルファ粒子)が生産され、これが恒星の中心核を作るようになる。中心核にヘリウムが多くたまると温度が高くなりヘリウム4同士の核融合が始まる。まず先んじてヘリウム4が二つ融合するパターンが始まる。この状態は下記の式に表すことができる。 He 4 + 4 He ↽ − − ⇀ 8 Be {\displaystyle {\ce {^{4}{He}+{^{4}}He<=>{^{8}}Be}}} 2つのヘリウム核の融合はベリリウム8しか生まず、ベリリウム8は非常に不安定で半減期1×10−16から2.6×10−16秒の内に2つのヘリウムに戻る。このため、主系列星ではこの反応はヘリウムに極度に偏った平衡状態を実現している。
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