ベイノ・ウードリックとは? わかりやすく解説

ベイノ・ウードリック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 07:15 UTC 版)

ベイノ・ウードリック
Beno Udrih
デトロイト・ピストンズでのウードリック (2016年)
ニューオーリンズ・ペリカンズ AC
ポジション PG/SG
役職 アシスタントコーチ
シュート 左手
基本情報
スロベニア語 Beno Udrih
国籍 スロベニア
生年月日 (1982-07-05) 1982年7月5日(41歳) 
出身地 ユーゴスラビア スロベニア
ツェリェ
身長(現役時) 191cm (6 ft 3 in)
体重(現役時) 93kg (205 lb)
ウィングスパン(現役時) 198cm  (6 ft 6 in)
キャリア情報
出身 KKポルゼラ
ドラフト 2004年 1巡目 28位  SAS 
選手経歴
1997-2000
2000-2002
2002-2003
2003-2004
2004
2004-2007
2007-2011
2011-2013
2013
2013-2014
2014-2015
2015-2016
2016-2017
2017-2018
KKポルゼラ
オリンピア・リュブリャナ
マッカビ・テルアビブ
アブトドール・サラトフ
オリンピア・ミラノ
サンアントニオ・スパーズ
サクラメント・キングス
ミルウォーキー・バックス
オーランド・マジック
ニューヨーク・ニックス
メンフィス・グリズリーズ
マイアミ・ヒート
デトロイト・ピストンズ
BCジャルギリス
指導者経歴
2020

2021-
ウェストチェスター・ニックス (Gリーグ) (AC)
ニューオーリンズ・ペリカンズ (選手育成)
受賞歴
Stats  Basketball-Reference.com
Stats  NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ スロベニア 2001年,2006年

ベイノ・ウードリーBeno Udrih 1982年7月5日-)はスロベニアの元バスケットボール選手ニューオーリンズ・ペリカンズの選手育成部門担当コーチを務める。日本語表記では「ベーノ」、「ベィノ」、「ベノ」、「ウドリー」、「ウードリー」とも表記される。ユーゴスラビア連邦スロベニアツェリェ出身。身長191cm。体重93kg。

生い立ち

父親や兄[1]もプロバスケットボール選手となっているバスケットボール一家に生まれた。

ヨーロッパ時代

1997年にスロベニアの2部リーグでプロデビュー、翌シーズンから3期1部リーグでプレイ、2000年にはリーグの新人王を獲得、この年にはスロベニア代表にも初めて選出された。そして国内強豪のKK Union Olimpijaに移籍、その後、イスラエルマッカビ・テルアビブBCやロシアのAvtodor Saratov、イタリアオリンピア・ミラノなど数チームでプレーした。

NBA

サンアントニオ・スパーズ (2004-2006)

2004年のNBAドラフトサンアントニオ・スパーズから1順目28位指名を受けNBA入り。80試合に出場、平均5.9得点、1.9アシストの成績を残す。チームも2005年のNBAファイナルでデトロイト・ピストンズを下しNBAチャンピオンの一員となった。その後出場機会が減少するも、チームは2007年のNBAファイナルクリーブランド・キャバリアーズを4連勝でスウィープして優勝した。

サクラメント・キングス (2007-2011)

サクラメント・キングス時代のウードリック

2007年-08年シーズン開幕前にミネソタ・ティンバーウルブズに放出され、直後に解雇された。その後シーズン開幕直後にサクラメント・キングスと契約。エースのマイク・ビビーの欠場もあり、いきなり先発に抜擢され活躍。スターターに定着し、2008年のオフ次にはロサンゼルス・クリッパーズなどが興味を示したが、キングスと5年3330万ドルで契約を結んだ[2]。2010年12月22日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦ではキャリアハイの34得点、同年3月22日のクリッパーズ戦ではキャリアハイの17アシスト[3]をマークした。

ミルウォーキー・バックス (2011-2013)

2011年のNBAドラフト開催日の6月24日にボブキャッツミルウォーキー・バックス・キングスの三角トレードでバックスへ移籍[4]

オーランド・マジック (2013)

2013年2月22日にオーランド・マジックとの大型トレードでマジックへ移籍[5]

ニューヨーク・ニックス (2013-2014)

2013年8月9日にニューヨーク・ニックスと1年127万ドルで契約を結んだ[6]。2014年2月25日に解雇された[7]

メンフィス・グリズリーズ (2014-2015)

2014年2月28日にメンフィス・グリズリーズとシーズン終了まで契約を結び、シーズン終了後の7月16日に2年420万ドルで再契約をした[8]

マイアミ・ヒート (2015-2016)

2015年11月10日、マリオ・チャルマーズジェームズ・エニスとの交換で、ジャーネル・ストークスと共にマイアミ・ヒートにトレードされた[9]。2016年8月18日には1年140万ドルで再契約[10]したが、10月23日に解雇された[11]

デトロイト・ピストンズ (2016-2017)

2016年10月24日にデトロイト・ピストンズと契約し[12] シーズン開幕のトロント・ラプターズ戦に出場した[13]

現役引退へ

2017-18シーズンはBCジャルギリスでプレー。以降は選手契約は出来ず、ウェストチェスター・ニックスのコーチを経て2021年よりニューオーリンズ・ペリカンズの選手育成コーチを務めていたが、11月28日に正式に引退を表明。コーチ業に専念することを表明した[14][15]

NBA個人成績

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

レギュラーシーズン

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2004–05 スパーズ 80 2 14.4 .444 .408 .753 1.0 1.9 .5 .1 5.9
2005–06 55 3 10.7 .455 .343 .780 1.0 1.7 .3 .0 5.1
2006–07 73 1 13.0 .369 .287 .883 1.1 1.7 .4 .0 4.7
2007–08 キングス 65 51 32.0 .463 .387 .850 3.3 4.3 .9 .2 12.8
2008–09 73 72 31.1 .461 .310 .820 3.0 4.7 1.1 .2 11.0
2009–10 79 41 31.4 .493 .377 .837 2.8 4.7 1.1 .1 12.9
2010–11 79 64 34.6 .500 .357 .864 3.4 4.9 1.2 .1 13.7
2011–12 バックス 59 0 18.3 .440 .288 .709 1.7 3.8 .6 .0 5.9
2012–13 39 0 18.4 .475 .265 .727 2.0 3.5 .4 .1 6.7
マジック 27 9 27.3 .408 .396 .857 2.3 6.1 .9 .0 10.2
2013–14 ニックス 31 12 19.0 .425 .425 .833 1.8 3.5 .7 .1 5.6
グリズリーズ 10 0 5.5 .556 1.000 .833 0.2 0.6 .1 .1 2.7
2014–15 79 12 18.9 .487 .268 .853 1.8 2.6 .6 .1 7.7
2015–16 8 0 15.0 .435 .364 1.000 1.1 3.3 .4 .1 5.9
ヒート 36 5 16.3 .434 .333 .882 1.8 2.5 .3 0 4.4
2016–17 ピストンズ 39 0 14.4 .467 .344 .941 1.5 3.4 .3 0 5.8
Career 831 272 21.9 .463 .349 .833 2.1 3.4 .7 .1 8.4

プレーオフ

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2005 スパーズ 21 0 11.5 .359 .270 .857 .8 1.0 .4 .0 3.7
2006 7 0 6.7 .333 .167 .800 .6 1.1 .0 .0 3.6
2007 8 0 2.5 .000 .000 1.000 .1 .1 .0 .0 .3
2014 グリズリーズ 7 0 16.4 .467 .333 .692 1.7 1.7 .4 .0 7.9
2015 10 0 17.5 .425 .250' .833 2.0 2.1 .5 .0 7.6
Career 43 0 11.3 .388 .260 .804 1.0 1.2 .3 .0 4.5

スロベニア代表

2006年に日本で行われたバスケットボール世界選手権に、スロベニア代表として出場している。

脚注

  1. ^ Samo Udrih
  2. ^ Point guard says he and Kings agree to five-year contract”. ESPN.com (2008年7月1日). 2017年7月18日閲覧。
  3. ^ Udrih gets career-high 17 assists against Clippers” (2010年3月21日). 2017年7月18日閲覧。
  4. ^ Bucks part of 3-team draft day trade”. NBC15.com (2011年6月24日). 2017年7月18日閲覧。
  5. ^ Magic Acquire Harris, Lamb and Udrih From Milwaukee; Warrick from Charlotte”. NBA.com. Turner Sports Interactive, Inc. 2017年7月18日閲覧。
  6. ^ Bucks part of 3-team draft day trade”. NBC15.com (2011年6月24日). 2017年7月18日閲覧。
  7. ^ “Knicks Waive Metta World Peace And Beno Udrih”. KnicksNow.com. (2014年2月24日). オリジナルの2014年3月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140303022726/http://knicksnow.com/posts/5252/knicks-waive-metta-world-peace-and-beno-udrih 2017年7月18日閲覧。 
  8. ^ Memphis Grizzlies Re-Sign Beno Udrih to 2-Year $4.2 Million Deal”. 2017年7月18日閲覧。
  9. ^ Heat Trade Mario Chalmers To Grizzlies”. RealGM (2015年11月10日). 2015年11月11日閲覧。
  10. ^ “HEAT Re-sign Beno Udrih”. NBA.com. (2017年7月18日). http://www.nba.com/heat/heat-re-sign-beno-udrih 2016年8月17日閲覧。 
  11. ^ HEAT Waives Five Players”. NBA.com (2016年10月22日). 2017年7月18日閲覧。
  12. ^ Pistons claim Beno Udrih off waivers; cut Ray McCallum”. NBA.com (2016年10月24日). 2016年10月24日閲覧。
  13. ^ Pistons at Raptors”. NBA.com (2016年10月26日). 2016年10月27日閲覧。
  14. ^ Beno Udrih Announces Retirement” (英語). Euro Basket (2021- -28). 2021年11月28日閲覧。
  15. ^ NBAキャリア13年のベノ・ウドリーが現役引退を発表”. NBA Sweetdays (2021年11月28日). 2021年11月28日閲覧。

関連項目

外部リンク





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