プロジェクト・ヘイル・メアリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/17 08:32 UTC 版)
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 Project Hail Mary |
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作者 | アンディ・ウィアー |
国 | ![]() |
言語 | 英語 |
ジャンル | SF小説 |
刊本情報 | |
刊行 | 2021年5月 |
受賞 | |
第53回星雲賞海外長編部門、ほか | |
日本語訳 | |
訳者 | 小野田和子 |
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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』 (Project Hail Mary) は、2021年5月に出版されたアメリカ合衆国のSF作家アンディ・ウィアーのSF小説。日本語版は同年12月に小野田和子の訳で早川書房から刊行された。第53回星雲賞海外長編部門の受賞作。
概要
アンディ・ウィアーの『火星の人』『アルテミス』に次ぐ長編小説の3作目。いわゆるファーストコンタクトを扱ったSF作品で、『火星の人』同様に宇宙に一人きりの主人公が、人類の危機を救うべく奔走するストーリーとなっている[1]。
本作は2021年ベストSF&ファンタジーの一冊として多く取り上げられており[1]、日本語版についても『火星の人』に次いで二度目となる第53回星雲賞海外長編部門を受賞している[2][3]。
あらすじ
病室のような部屋で目を覚ました主人公は、記憶を喪失していた。ライランド・グレースという科学者であることを思い出した主人公は、実験からここが宇宙船の中であることに気づく。また徐々に取り戻される記憶から、地球が滅亡の危機に瀕していることと、自身が地球を救うためにここにいることにも気づき、一人地球の危機に立ち向かう。
映画
2021年時点で、MGM製作、ライアン・ゴズリング主演の映画化が進行中である[1]。
フィル・ロード&クリス・ミラーが監督に就任し、2024年撮影開始予定であることが報じられた[4]。
2026年公開を目処に制作中である事がアマゾンMGMスタジオより発表された。同作の脚本家は『オデッセイ』でも脚本を担当したドリュー・ゴダードが務めるほか、プロデューサーとしてエイミー・パスカル、アディタヤ・スード、レイチェル・オコナー、アンディ・ウィアーがクレジットされている[5]。
書誌情報
- アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上』小野田和子訳、早川書房、2021年。ISBN 9784152100702。
- アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー 下』小野田和子訳、早川書房、2021年。 ISBN 9784152100719。
脚注
- ^ a b c “アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』本日発売! 山岸真氏解説公開”. Hayakawa Books & Magazines(β) (2021年12月15日). 2022年9月1日閲覧。
- ^ “2022年 第53回星雲賞”. 日本SFファングループ連合会議 (2022年8月27日). 2022年9月1日閲覧。
- ^ “第53回星雲賞発表 日本長編部門は藤井太洋『マン・カインド』牧野圭祐『月とライカと吸血姫』 海外長編はアンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』”. VG+(バゴプラ). VGプラス合同会社 (2022年8月27日). 2025年6月17日閲覧。
- ^ “The Widening Web of Phil Lord and Chris Miller”. The Hollywood Reporter (2023年5月25日). 2023年6月12日閲覧。
- ^ “Amazon MGM Studios Shows Off Dwayne Johnson & Chris Evans’ ‘Red One’, Unveils Slate With Luca Guadagnino & Julia Roberts’ ‘After The Hunt’, Ryan Gosling’s ‘Project Hail Mary’ & More – CinemaCon”. Deadline (2024年4月10日). 2024年4月11日閲覧。
- ^ “‘Project Hail Mary’ Sets Launch For Spring 2026; Space Adventure From Ryan Gosling, Lord & Miller, Amy Pascal & Amazon MGM Studios”. Deadline (2024年4月18日). 2025年3月9日閲覧。
関連項目
- プロジェクト・ヘイル・メアリーのページへのリンク