フェードルの家系と呪い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 08:31 UTC 版)
「フェードル」の記事における「フェードルの家系と呪い」の解説
フェードルの運命は、その家系に支配されている。その祖は太陽神ヘーリオスでありながら、劇の至るところで、フェードルは裁きを避けるかのように陽の目から身を隠そうとする。この裁かれるという感覚は、フェードルの父ミノスが、ハーデースで死者の魂を計り善悪を判断していることにも繋がる。フェードルが裁きを恐れるのはもっともで、フェードルは継子イポリートを愛するが、一般にタブーとみなされる欲望に突き動かされる傾向は、彼女の家系の他の女性たちにも見られるものであった。たとえば彼女の母パジファエはヴェニュスの呪いで雄牛に恋をし、ミノタウロスを産んだ。なお、フェードルがテゼーと最初に会ったのは、テゼーが彼女の異父兄弟ミノタウロスを殺すべくミノアに来た時だった。
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