フェニドン
フェニドン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/16 09:14 UTC 版)
フェニドン | |
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1-phenyl-3-pyrazolidinone |
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識別情報 | |
3D model (JSmol)
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ChEMBL | |
ChemSpider | |
ECHA InfoCard | 100.001.960 |
EC番号 |
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PubChem CID
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CompTox Dashboard (EPA)
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特性 | |
化学式 | C9H10N2O |
モル質量 | 162.19 g mol−1 |
外観 | Crystal leaflets or needles |
融点 | 121 °C, 394 K, 250 °F |
水への溶解度 | 10 g/100 ml at 100 °C |
ethanolへの溶解度 | 10 g/100 ml (hot) |
diethyl etherへの溶解度 | practically insoluble |
危険性 | |
労働安全衛生 (OHS/OSH): | |
主な危険性
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Harmful if swallowed |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
フェニドン(Phenidone)は、主に現像液として用いられる有機化合物である。現像力は、メトールよりも5倍から10倍強い。毒性は低く、また他の現像液とは異なり、皮膚接触で皮膚炎を引き起こさない[1]。
フェニドンは、1890年にこの物質を開発したイルフォードの商標である。イルフォードの研究所のJ. D. Kendallがこの物質の還元性を発見したのは、1940年、大規模生産が可能になったのは1951年になってからだった[2]。
フェニドンは、還元剤として作用し、N-フェニルヒドロキシピラゾールに変換される。

製造
フェニドンは、フェニルヒドラジンをUMB66とともに加熱することで得られる。
出典
- ^ Merck Index of Chemicals and Drugs, 9th ed. monograph 7115
- ^ Karlheinz Keller et al. "Photography" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 2005, Wiley-VCH, Weinheim. doi: 10.1002/14356007.a20_001
フェニドン (Phenidone、1-phenyl-3-pyrazolidone)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 09:54 UTC 版)
「現像」の記事における「フェニドン (Phenidone、1-phenyl-3-pyrazolidone)」の解説
「フェニドン」はイルフォードを権利者とする商標であるため、レシピによっては「ピラゾン」(富士写真フイルム)、「フェニトール」(小西六写真工業)などと表記されているので注意が必要である。また中外写真薬品の「ピラミン」はフェニドンの同等品である。一般に「フェリドン」と呼称される場合がある。
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