ピン板
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 05:39 UTC 版)
ピン板は、リムへのインサートまたはフレーム下の隠れたユニットとしてボディの前部に位置している。ピン板にはチューニングピンが打ち込まれており、チューニングピンには弦が巻き付けられている。ピン板は積層硬材(ヨーロッパブナ、カエデ)で作られている。現代グランドピアノでは、ピン板は鋳鉄フレームによって覆われている。これによって印象が良くなる。チューニングピンの保持力と始動トルクは非常に高くなければならないため、ピン板は重要な要素である。ピン板におけるチューニングピンの締付けトルクの不具合は、不十分な調律安定性と楽器の不具合の原因となり、チューニングピンの交換には高額な修理が必要となる。グランドピアノの製造方式に依存して、弦を緩めるだけでなく、骨組構造を取り外さなければならないことも時々ある。
※この「ピン板」の解説は、「グランドピアノ」の解説の一部です。
「ピン板」を含む「グランドピアノ」の記事については、「グランドピアノ」の概要を参照ください。
- ピン板のページへのリンク