ピラジン酸とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > ピラジン酸の意味・解説 

2‐ピラジンカルボン酸

分子式C5H4N2O2
その他の名称ピラジン酸、Pyrazinoic acid、2-Pyrazinecarboxylic acid、Pyrazine-2-carboxylic acid
体系名:ピラジンカルボン酸ピラジン-2-カルボン酸、2-ピラジンカルボン酸


ピラジン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/07 07:06 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ピラジン酸
Pyrazinoic acid
識別情報
CAS登録番号 98-97-5 
PubChem 1047
ChemSpider 1018 
MeSH Pyrazinoic+acid
ChEBI
ChEMBL CHEMBL613 
特性
化学式 C5H4N2O2
モル質量 124.1 g mol−1
外観 白色ないしごく薄い黄色の結晶または粉末[2]
匂い 無臭[1]
密度 1.403g/cm3
融点

222 - 225℃

沸点

313.1 °C, 586 K, 596 °F (at 760 mmHg)

への溶解度 冷水に可溶
酸解離定数 pKa 2.9
危険性
引火点 143.1 °C (289.6 °F; 416.3 K)
関連する物質
関連物質 ピラジン
ニコチン酸
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ピラジン酸(ピラジンさん、: Pyrazinoic acid)は、ピラジン環にカルボキシ基が一つ結合した有機化合物である。ピラジンカルボン酸とも称する[2]

性質

コーヒーなどの香り成分として含まれるメチルピラジン類が体内で代謝されるとピラジン酸が生じる。この物質はピリジン環にカルボキシ基が結合したニコチン酸に構造及び作用が類似する。いずれも内臓脂肪中のHM74受容体に作用し、血中脂肪酸を低下させる[1][3] 。抗炎症作用、血液の凝固を抑制する作用もあり、糖尿病による血管病変を防ぐ効果もある[1][4]

ピラジン酸誘導体は、ファルマシア社(現 ファイザー)による脂質降下薬アシピモックス英語版」(日本未発売)、抗結核薬の「ピラジナミド」に応用されている[1]

脚注

  1. ^ a b c d (岡 2007, pp. 84-88)
  2. ^ a b ピラジンカルボン酸”. 東京化成工業. 2017年9月10日閲覧。
  3. ^ S. Offermanns. The nicotinoic acid receptor GPR109A (HM74A or PUMA-G) as a new therapeutic target. TRENDS Pharmacol.Sci. 27:389-90,2006.
  4. ^ C.D.Meyers, et al. Niacin therapy in atherosclerosis. Curr. Opin. Lipidol. 15:659-65,2004

参考文献



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ピラジン酸」の関連用語

ピラジン酸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ピラジン酸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのピラジン酸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS