ピッタリだぜ、ドニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/13 04:11 UTC 版)
「ピッタリだぜ、ドニー」 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
フォール・アウト・ボーイ の シングル | ||||||||||||||||
初出アルバム『フォリ・ア・ドゥ』 | ||||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
ジャンル | エモ[1] | |||||||||||||||
時間 | ||||||||||||||||
レーベル | アイランド・レコード | |||||||||||||||
作詞・作曲 | ||||||||||||||||
プロデュース | ニール・アヴロン | |||||||||||||||
チャート最高順位 | ||||||||||||||||
「#チャート成績」を参照 | ||||||||||||||||
フォール・アウト・ボーイ シングル 年表 | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
|
「ピッタリだぜ、ドニー」(原題: What a Catch, Donnie[注 1])は、アメリカ合衆国のロックバンドであるフォール・アウト・ボーイの楽曲。2008年10月15日に4枚目のスタジオ・アルバム『フォリ・ア・ドゥ』からの第3弾シングルとして発売された[3]。ベーシストのピート・ウェンツがバンドのフロントマンであるパトリック・スタンプとの友情について歌った楽曲で、曲の途中にはブレンドン・ユーリー、トラヴィス・マッコイ、ゲイブ・サポルタらが過去にフォール・アウト・ボーイが発表した楽曲を歌うセクションが含まれている。
歌詞と曲の構成
「ピッタリだぜ、ドニー」は、ベーシストのピート・ウェンツが作詞を手がけた楽曲で、バンドのフロントマンであるパトリック・スタンプとの友情が題材となっている[1]。曲名と歌詞に登場する「ドニー」は、ブルース歌手のダニー・ハサウェイのことであり、歌詞の中ではハサウェイと度々共演していた女性歌手のロバータ・フラックについての言及も見られる[4]。スタンプは本作においてイギリス式発音で歌っている[5]。
レコーディング・セッション後、メンバーはいろんなアーティストが参加する楽曲にすることを思いついた[2]。曲のエンディングでは様々なアーティストが過去に発表されたフォール・アウト・ボーイの楽曲を歌っている[6]。
- エルヴィス・コステロ「クーパーズタウンにヘッド・スライディング」
- ゲイブ・サポルタ「グランド・セフト・オータム/ホエア・イズ・ユア・ボーイ」
- トラヴィス・マッコイ(ジム・クラス・ヒーローズ)「シュガー、ウィア・ゴーイン・ダウン」
- ブレンドン・ユーリー(パニック!アット・ザ・ディスコ)「ダンス、ダンス」
- ダグ・ノイマン「アームズ・レース 〜フォール・アウト・ボーイの頂上作戦」
- アレクサンダー・デロン(ザ・キャブ)「サンクス・フォー・ザ・メモリーズ」
- ウィリアム・ベケット「グローイング・アップ」
ミュージック・ビデオ
「ピッタリだぜ、ドニー」のミュージック・ビデオは、2009年5月18日に21歳で死去したラッパーのダラーを追悼した作品で[1]、同年8月7日に公開された[8]。
ビデオには楽曲のレコーディングにも参加したユーリーやそのバンドメイトであるスペンサー・スミスらがカメオ出演している[9][10]。
評価
『激ロック』のMAY-Eは本作を壮大なスケールで描かれた
楽曲としてミドルテンポのバラードが胸をぐっと熱くさせる
と評した[11]。『PopCrush』のスコット・シェルターは「苦悩のバラード」と称した[6]。ロック専門誌『ケラング!』のジェニファー・ジェイは、「これまでに書かれた中で最も美しいFOBの楽曲」と評した[12]。一方でオンラインマガジン『スラント・マガジン』のジェシー・カタルドは、本作のストリングスアレンジについて「おざなり」と評した[13]。
スタンプは音楽サイト『AbsolutePunk』の取材で、本作をお気に入りの楽曲として挙げている[14]。
クレジット
※出典[15]
- フォール・アウト・ボーイ
- 外部ミュージシャン
-
- エルヴィス・コステロ – バックグラウンド・ボーカル、追加のボーカル
- ゲイブ・サポルタ – バックグラウンド・ボーカル、追加のボーカル
- トラヴィス・マッコイ – バックグラウンド・ボーカル、追加のボーカル
- ブレンドン・ユーリー – バックグラウンド・ボーカル、追加のボーカル
- ダグ・ノイマン – バックグラウンド・ボーカル、追加のボーカル
- アレクサンダー・デロン – バックグラウンド・ボーカル、追加のボーカル
- ウィリアム・ベケット – バックグラウンド・ボーカル、追加のボーカル
- トニー・ヴィスコンティ – 指揮者、ストリングスアレンジ
- アントワン・シルヴァーマン – 第1ヴァイオリン
- ロレンツァ・ポンセ – ヴァイオリン
- マクシム・モストン – ヴァイオリン
- ポール・ウッディール – ヴァイオリン
- アンドラ・ヴォルディンス – ヴィオラ
- デヴィッド・クレスウェル – ヴィオラ
- アーニャ・ウッド – チェロ
- デイヴ・エガー – チェロ
- スタッフ
-
- ニール・アヴロン – プロデューサー、レコーディング・エンジニア、ミキシング
- エーリッヒ・タラバ – レコーディング・エンジニア
- ゼフィルス・ソワー – アシスタント・エンジニア(録音)
- キキ・チョレフカ – アシスタント・エンジニア(録音)
- マリオ・マクナルティ – ストリングス・エンジニア
- ボブ・マロリー – アシスタント・エンジニア(ストリングス)
チャート成績
チャート (2008年) | 最高位 |
---|---|
カナダ (Canadian Hot 100)[16] | 95 |
US Billboard Hot 100[17] | 94 |
脚注
注釈
- ^ 曲名について「What A Catch, Donnie (feat. Brendon Urie, Alexander DeLeon, William Beckett, Elvis Costello, Travie McCoy, Doug Neumann & Gabe Saporta)」と客演情報を併記して紹介しているメディアも存在する[2]。
出典
- ^ a b c Richardson, Jake (2023年4月28日). “The 12 Best Emo Power Ballads”. Loudwire. Townsquare Media. 2023年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月24日閲覧。
- ^ a b Laura Stavropoulos「フォール・アウト・ボーイのベスト・ソング20:ポップ・パンクの名曲たち」『uDiscovermusic.jp』UNIVERSAL MUSIC JAPAN、2022年6月5日。2022年6月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月24日閲覧。
- ^ a b brandon (2008年10月15日). “Elvis Costello Sings On New Fall Out Boy Single”. Stereogum. SpinMedia. 2025年4月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月24日閲覧。
- ^ Scolforo, Carli (2021年5月17日). “The 15 Best Fall Out Boy Songs”. Paste. Paste Media Group. 2024年7月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ “Q & A with Fall Out Boy's Patrick Stump”. nine.com.au (Interview). Nine Entertainment Co. 14 January 2009. 2024年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2025年4月26日閲覧.
- ^ a b Shetler, Scott (2013年5月14日). “Top 10 Fall Out Boy Songs”. PopCrush. Townsquare Media. 2013年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ “What a Catch, Donnie by Fall Out Boy”. Songfacts. 2025年4月26日閲覧。
- ^ “Fall Out Boy : Videos”. falloutboyrock.com. Island Records. 2011年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ Serra, Maria (2020年6月3日). “10 unexpected cameos Fall Out Boy snuck in their music videos”. Alternative Press. 2022年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ Jamieson, Brii (2022年2月26日). “14 Times Brendon Urie Popped Up In Other People's Music Videos”. Rock Sound. 2023年1月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ MAY-E「Folie a Deux / FALL OUT BOY | 激ロック ディスクレビュー」『激ロック』激ロックエンタテインメント。2013年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ Jay, Jennyfer (2021年12月10日). “Fall Out Boy: A love letter to Folie à Deux”. Kerrang!. Wasted Talent Ltd. 2021年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ Cataldo, Jesse (2008年12月19日). “Review: Fall Out Boy, Folie à Deux”. Slant. 2020年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年4月26日閲覧。
- ^ “Interview: Patrick Stump of Fall Out Boy”. chorus.fm (Interview). Interviewed by AbsolutePunk. Chorus, LLC. 6 October 2008. 2020年8月12日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2025年4月26日閲覧.
- ^ “What a Catch, Donnie - Song by Fall Out Boy”. Apple Music. Apple. 2025年4月25日閲覧。
- ^ "Fall Out Boy Chart History (Canadian Hot 100)". Billboard. 2025年4月26日閲覧。
- ^ "Fall Out Boy Chart History (Hot 100)". Billboard. 2025年4月26日閲覧。
外部リンク
- What a Catch, Donnie - Geniusの歌詞ページ
- ピッタリだぜ、ドニーのページへのリンク