ピエール・クルボワとは? わかりやすく解説

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ピエール・クルボワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/01 16:03 UTC 版)

ピエール・クルボワ
Pierre Courbois
ピエール・クルボワ
基本情報
生誕 (1940-04-23) 1940年4月23日(83歳)
出身地 オランダ ナイメーヘン
ジャンル ジャズフリー・ジャズ
職業 ミュージシャン、バンドリーダー、作曲家
担当楽器 ドラム、パーカッション

ピエール・クルボワ[1]Pierre Courbois1940年4月23日 - )は、オランダジャズ・ドラマー、バンドリーダー、作曲家。

略歴

アーネムの芸術大学 (Hogeschool der Kunsten)でパーカッションを学んだ後、クルボアは1960年代初頭にヨーロッパにおけるジャズの中心地であるパリに向けて出発した。彼はピアニストのケニー・ドリュー、ヴァイオリニストのジャン=リュック・ポンティ、サックス奏者のエリック・ドルフィーベン・ウェブスタースタン・ゲッツジョニー・グリフィン、ギタリストのルネ・トーマと仕事をした。

クルボアは、ヨーロッパで最初にフリー・ジャズを実験したミュージシャンの1人であった。1961年、彼は(オリジナル・ダッチ)フリー・ジャズ・カルテットのドラマー兼リーダーとなった。1965年、国際的なミュージシャンで構成される別のグループ、フリー・ミュージック・クインテットを始めた。また、マンフレート・ショーフアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハと共にギュンター・ハンペルのハートプランツ・グループで演奏し、レコーディングした。

1969年、クルボアは最初期のヨーロッパにおけるジャズ・ロック・グループ、アソシエーション P.C.を結成した。『ダウン・ビート』誌の世論調査で優勝したこのアンサンブルは、1975年までトト・ブランケ、シギ・ブッシュに加えて、ヤスパー・ファントフヨアヒム・キューン、シギ・ケスラーなど様々なキーボーディストと共に成り立っていた。1982年には、ヘリベルト・ワグナー、ベン・ゲリッツェン、フェルディ・リッカーズと共にニュー・アソシエーションを結成した。また、ピアニストのマル・ウォルドロン、レイン・デ・グラフ、ホルン奏者のウィレム・ブロイカーハンス・ダルファー、テオ・ルヴェンディ、アリ・ハウランドのゲルト・デュデック、レシェク・ザドロ、アラン・スキドモアとのヨーロピアン・ジャズ・クインテットとも共演している。

1992年、クルボアはクインテットを結成し、彼のキャリア初となる、すべて自分で作曲した作品を演奏した。このアンサンブルは、チャールズ・ミンガスの伝統であるテーマ別のメロディアスなアンサンブル・ジャズと、直線的な即興演奏の実験に回帰することで、批評家と大衆の両方を喜ばせ、また驚かせた。1999年にダブル・クインテットを結成し、2003年にはエリック・ヴロイマンス、イリヤ・ライングード、ジャスパー・ブロム、ポール・ファン・ケムナーデ、ニコ・ランゲンハイセンと共にファイヴ・フォー・セクステットを結成。

1994年のノース・シー・ジャズ・フェスティバルでは、オランダのジャズ界で最高の賞であるバード・アワードがクルボアに贈られた。2000年よりオランジュ・ナッソー勲章(ナイト)を受章し、2008年にはVPRO/ボーイ・エドガー賞を受賞している。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • Perpetuum Mobile (1981年、Varajazz) ※with ヤスパー・ファントフ
  • Independence (1983年、Timeless)
  • Live in Germany (1996年、A Records)
  • Reouverture (1997年、Challenge)
  • Unsquare Roots (2000年、Calibre)
  • 『ライヴ・アット・ザ・ビムハウス』 - Revocation: Live at the Bimhuis (2007年、Daybreak) ※ザ・ピエール・クルボワ5 / 4セクステット名義

フリー・ミュージック・クインテット

  • 『フリー・ミュージック1&2』 - Free Music One And Two (1968年、ESP-Disk)

アソシエーション P.C.

  • 『イヤーワックス』 - Earwax (1970年、Munich)
  • Sun Rotation (1972年、MPS)
  • Rock Around the Cock (1973年、MPS)
  • Erna Morena (1973年、MPS)
  • 『ママ・クク』 - Mama Kuku (1974年、MPS)

ニュー・アソシエーション

  • To Be Continued (1984年、BV Haast)
  • Four Wheel Drive (1987年、Inak)

コンパス

  • Sanstitre (1987年、Traction Avant)

参加アルバム

ギュンター・ハンペル

  • 『ハートプランツ』 - Heartplants (1965年、SABA)
  • 『ミュージック・フロム・ヨーロッパ』 - Music from Europe (1967年、ESP Disk)
  • Gunter Hampel Group + Jeanne Lee (1969年、WERGO)
  • Legendary: The 27th of May 1997 (1998年、Birth)

その他

脚注

  1. ^ ピエール・クールボワ」の表記もある。
  • Ian Carr, Brian Priestley, Digby Fairweather (eds.): Rough Guide Jazz. Der ultimative Führer zum Jazz. Metzler Verlag, Stuttgart 1999, ISBN 3-476-01584-X
  • Wolf Kampmann (ed.): Reclams Jazzlexikon. Reclam, Stuttgart 2003, ISBN 978-3-15-010528-3

外部リンク




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