ピアノ・マンとは? わかりやすく解説

ピアノ・マン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/15 05:22 UTC 版)

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ピアノ・マン(Piano Man)


ピアノマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/22 19:05 UTC 版)

ピアノマン(Piano Man)は、2005年4月にイギリスの海岸で保護された男性。当初身元が分からず、特異な境遇が世界中に報道されて話題となった。のちにドイツ出身の一般人アンドレアス・グラッセルと判明した。

人物

2005年4月8日イングランドケント州シアネスの浜辺で、びしょ濡れの黒いスーツとネクタイ姿の20代から30代男性が発見された。病院に収容されたが、記憶喪失だったのか、いくつかの言語で話しかけても一言も話さなかった。また、衣服からラベルが取られており、身元を証明する物が何一つなく、個人情報が一切不明であった。

病院の関係者が男性に鉛筆と紙を渡したところ、精緻なグランドピアノの絵を描いた。そこで男性にピアノを弾かせてみると、上手に演奏した。ピアノ演奏が上手かったことから、「ピアノマン」と呼ばれるようになった。最初は地元メディアで報道されていただけだったが、5月にイギリスの放送局BBCで報道されると、その神秘的な境遇のため世界中から注目されるニュースとなり、世界中からピアノマンの身元に関する情報が寄せられた。なお、その際に男性の写真とピアノを描いた紙が公開された。

身元としてフランスストリート・ミュージシャン説、チェコロックピアニスト説、ノルウェーの留学生説などがあったが、いずれも否定された。一方でやらせ疑惑もあり、日本では同年6月4日より公開予定であったイギリス映画ラヴェンダーの咲く庭で』の記憶喪失のヴァイオリニストが浜辺で発見されるというストーリーとピアノマンの境遇が酷似していたため、映画関係者による宣伝説も存在した(本国のイギリスでは既に公開終了していた)。また、ピアノ演奏の映像が公開されなかったため、ピアノの腕前にも疑問が持たれるようになった。

同年8月22日、イギリスの大衆紙『デイリー・ミラー』は、ピアノマンがドイツ人だと判明し、ドイツに帰国したと報じた。また、男性は記憶喪失の芝居をしていたのであり、ピアノが弾けるというのも嘘であるとした[1]。 同日BBCは、ドイツ政府が男性の身元を確認したこと、ドイツに帰国済みであることを報じた[2]。男性が入院していた病院は、男性は病状が改善したので退院したと発表した[3]。8月24日、『デイリー・ミラー』は男性の両親のインタビューを掲載した。両親は男性が本当に記憶喪失だったのであり、ピアノの腕も上手であると異議を唱えた[4]


2009年8月23日に放送された『追跡!あのニュースの続き』第1回で、アンドレアスのその後について触れられた。

ピアノマンを題材とした作品

  • 『The Piano Man』 - 初演2014年。ロンドンの劇団「AllthePigs英語版」による舞台[5]

脚注

  1. ^ Stephen Moyes, Jon Kaila (2005年8月22日) “Exclusive: Piano Man Sham” The Daily Mirror Archived 2008年12月1日, at the Wayback Machine.
  2. ^ 'Piano Man' flies back to Germany”. BBC News (2005年8月22日). 2012年5月6日閲覧。
  3. ^ アーカイブされたコピー”. 2005年11月1日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2005年11月1日閲覧。
  4. ^ Jeremy Armstrong (2005年8月24日). “EXCLUSIVE: PIANO MAN'S DAD TELLS OF HIS SON'S MISSING 4 MONTHS”. The Daily Mirror. 2012年5月6日閲覧。
  5. ^ Piano man story to be told by London theatre company, 10 years onThe Guardian 2014年10月24日

ピアノ・マン(原題、Piano Man)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 23:19 UTC 版)

ビリー・ジョエル」の記事における「ピアノ・マン(原題Piano Man)」の解説

ビルボードチャート最高位25位。ビリー異名になるほどの、彼の代名詞的な曲。

※この「ピアノ・マン(原題、Piano Man)」の解説は、「ビリー・ジョエル」の解説の一部です。
「ピアノ・マン(原題、Piano Man)」を含む「ビリー・ジョエル」の記事については、「ビリー・ジョエル」の概要を参照ください。

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