ビーマとの最終決戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 19:37 UTC 版)
「ドゥルヨーダナ」の記事における「ビーマとの最終決戦」の解説
クルクシェートラ戦争18日目、ドゥルヨーダナは単身で湖に入り休んでいた時に、パーンダヴァ兄弟と遭遇した。ユディシュティラはドゥルヨーダナに対し、「好きな武器、そして自分たちのうち誰か1人を選んで戦え。もし、ドゥルヨーダナが勝てば自分は敗北を認めるだろう」との約束をした。ドゥルヨーダナは棍棒を選び、生涯憎んできたビーマを対戦相手に選んだ。クリシュナは、「ドゥルヨーダナは棍棒術において比類なき戦士であるのだ。そのような彼に対して、君はあまりにも安易な約束をしてしまったものだ」としてユディシュティラを非難した。 案の定、ドゥルヨーダナはビーマを激しく追い込んでいた。そこで、クリシュナは、かつてドゥルヨーダナがドラウパディーを侮辱した際に、ビーマがドゥルヨーダナの腿を砕くと誓ったことを彼に思い起こさせて、ビーマにドゥルヨーダナの腿を攻撃させて打ち負かした。棍棒を用いた戦いにおいて、このように臍から下を狙うことは反則であったため、ドゥルヨーダナ自身や、そして彼とビーマにとり棍棒術の共通の師であるバララーマなどが、このことを非難した。 しかし、クリシュナはドゥルヨーダナの行ってきた悪行を挙げ、非法に非法で報い正義を打ち立てることは正当であると主張した。なおも、苦しい息のもとでドゥルヨーダナは自らが打ち立ててきた王族としての業績を挙げ、そして、戦士として勇敢に戦い死んでいくことを誇る旨を語った。その際、天上の神々が妙なる音楽を奏でて、花を降らしドゥルヨーダナを称えた。
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