ビッカースC型中戦車
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ビッカースC型中戦車、ヴィッカースC型中戦車、ヴィッカース中戦車 Mk.C(Vickers Medium Tank Mk.C)は、戦間期の1926年に、イギリスのヴィッカース(Vickers)社が開発した、戦車である。
- ^ 「サンビーム アマゾン」には航空機用の「サンビーム アマゾン I」と非航空機用の「サンビーム アマゾン II」がある。両者の出力は変わらない。
- ^ ビッカースC型のエンジン出力を110 hpとする説もあるが、「サンビーム アマゾン」の性能としては低すぎるので、おそらくこれは、定格出力よりもさらに低い、耐久性を重視した場合の出力だと考えられる。
- ^ 1925年には改良型のヴィッカース中戦車 Mk.IIの製造が始まっているので、実際に購入できた場合は、中古でなければ、Mk.IIになったと考えられる。
- ^ Mk.I/IIが採用されていたら、試製一号戦車は開発されないので、その系譜である八九式軽戦車も試製九一式重戦車も九五式重戦車も開発されなくなる。重戦車の開発経験が無ければ、試製超重戦車オイも四式中戦車も五式中戦車も開発できなかったかもしれない。もし6トン戦車を大量輸入し、九五式軽戦車が開発されなければ、発展型である九七式中戦車も無いので、一式中戦車や三式中戦車も開発されない。さらにはビッカースC型中戦車も輸入されず、八九式中戦車乙型のディーゼルエンジンも開発されないので、国産化されたとしても、国産戦車はガソリンエンジンを搭載するようになったかもしれない。さらには、Mk.I/IIの影響で、国産戦車はフロントエンジン方式になったかもしれない(これに関しては実際にフロントエンジン方式である九四式軽装甲車が存在する)。何よりも、国産化の道を歩まなかったら、現在の日本は、世界でも数少ない、戦車を独自に開発できる国ではなかったかもしれない。61式戦車も74式戦車も90式戦車も10式戦車も16式機動戦闘車も無かったかもしれない。
- ^ 他には、燃費の良さや、国策としてガソリンの輸入を節約するため、被弾時に燃焼しないので(燃焼すると装甲が変質して駄目になる)、後から車輌を回収して再生して戦力として復帰させるのが容易だから、などの理由がある
- ^ 「サンビーム アマゾン」(直列6気筒)の基になった「サンビーム コサック」(V型12気筒)には、「350 hp/2,000 rpm」の「サンビーム コサック III」というバリエーションもあるので、その半分として、「サンビーム アマゾン」に170 hpを発揮できるポテンシャルがあっても不思議はない。MK.Dが「サンビーム アマゾン」系のエンジンを搭載していたのは間違いないが、細かい型式は不明。ただし170 hpというのは、おそらく「170 hp/2,○00 rpm」時のことであって、最高出力(瞬間的に発揮できる出力)に近い数値だと考えられる。定格出力(継続的に発揮できる出力)は、もっと低いと考えられる。
- 1 ビッカースC型中戦車とは
- 2 ビッカースC型中戦車の概要
- 3 概要
- 4 日本における運用
- 5 アイルランドのMk.D
- 6 外部リンク
固有名詞の分類
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