パーマー男爵とは? わかりやすく解説

パーマー男爵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/11 17:20 UTC 版)

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パーマー男爵

紋章記述

Arms:Per saltire Azure and Gules two Palmers' Staves in saltire between four Escallops Or Crest:Upon a Mount Vert in front of a Palm Tree proper three Escallops fesswise Or Supporters:On either side a Palmer supporting with the exterior hand a Palmer's Staff proper
創設時期 1933年1月24日
創設者 ジョージ5世
貴族 連合王国貴族
初代 初代男爵アーネスト・パーマー英語版
現所有者 4代男爵エイドリアン・パーマー英語版
相続人 ヒューゴ・パーマー閣下
相続資格 初代男爵の嫡出直系男子
付随称号 (グローヴナー・クレッセントの)準男爵
現況 存続
邸宅 マンダーストン・ハウス英語版
紋章標語 Per Crucem Ad Palmam
(Through the cross to the palm)

パーマー男爵(: Baron Palmer)はイギリスの男爵貴族連合王国貴族爵位。実業家アーネスト・パーマー英語版1933年に叙位されたことに始まる。

歴史

男爵家邸宅マンダーストン・ハウス英語版
初代男爵のカリカチュア

(Elf英語版 作,『バニティ・フェア』誌 1909年)

アーネスト・パーマー英語版(1858-1948)は、ビスケット製造メーカーハントリー&パーマーズ英語版を率いるかたわら、クラシック音楽の熱心な支援家として活動した[1][2]。彼は1916年に(ウェストミンスター州グローヴナー・クレッセントの)準男爵(Baronet, of Grosvenor Crescent, in the County of Westminster)に叙されたのち、1933年にはバークシャー州レディングのパーマー男爵(Baron Palmer, of Reading in the County of Berkshire)に陛爵した[3][4][5]。初代男爵ののちは、3代男爵まで彼の直系男子によって爵位は継承された[3]

3代男爵レイモンド(1916-1990)には男子がなかったため、爵位は甥のエイドリアンが相続している[註釈 1][3]

4代男爵エイドリアン(1951-)貴族院改革以降も貴族院に籍を置く92人の世襲貴族の一人であり、クロスベンチに属して活動している[3][6][7]。彼が2020年現在のパーマー男爵家当主である。

一族の邸宅は、バークシャー州ダンズ英語版近郊に位置するマンダーストン・ハウス英語版であり、4代男爵も本邸宅に居を構えている[8]

現当主の保有爵位 / 準男爵位

現当主である第4代パーマー男爵エイドリアン・ベイリー・ノッテイジ・パーマー英語版は、以下の爵位を有する[3][4]

  • 第4代バークシャー州レディングのパーマー男爵(4th Baron Palmer, of Reading in the County of Berkshire)
    (1933年6月24日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • 第4代(ウェストミンスター州グローヴナー・クレッセントの)準男爵(4th Baronet, of Grosvenor Crescent, in the County of Westminster)
    (1916年1月26日の勅許状による連合王国準男爵位)

パーマー男爵(1933年)

  • 初代パーマー男爵(サミュエル)アーネスト・パーマー英語版 (1858–1948)
  • 第2代パーマー男爵(アーネスト) セシル・ノッテイジ・パーマー (1882–1950)
  • 第3代パーマー男爵レイモンド・セシル・パーマー (1916–1990)
  • 第4代パーマー男爵エイドリアン・ベイリー・ノッテイジ・パーマー英語版 (1951 - )

法定推定相続人は現当主の息子であるヒューゴ・ベイリー・ローハン・パーマー閣下(1980 - )。

脚注

註釈

[脚注の使い方]
  1. ^ 4代男爵エイドリアンはゴードン・パーマー卿英語版を父に持ち、パーマー卿は2代男爵の次男にあたっている。

出典

  1. ^ Biography of Samuel Ernest Palmer, 1st Baron Palmer”. aim25.com. AIM25 collection description. 2020年4月12日閲覧。
  2. ^ ‘PALMER’, Who Was Who, A & C Black, an imprint of Bloomsbury Publishing plc, 1920–2016
  3. ^ a b c d e Palmer, Baron (UK, 1933)”. www.cracroftspeerage.co.uk. 2020年4月12日閲覧。
  4. ^ a b No.29483”. The Gazette 22 February 1916. 2020年4月12日閲覧。
  5. ^ No.33954”. The Gazette 27 June 1933. 2020年4月12日閲覧。
  6. ^ 6 of the most ridiculous lords still running the country (or claiming expenses to do so)” (英語). newstatesman.com. 2018年9月10日閲覧。
  7. ^ Scott, Kirsty (2000年9月11日). “Lord with too much silver: please help” (英語). the Guardian. 2018年9月10日閲覧。
  8. ^ Seenan, Gerard (1999年8月5日). “Stately homes feel the pinch” (英語). the Guardian. 2018年9月10日閲覧。

関連項目


パーマー男爵(1933年)

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「パーマー男爵」の記事における「パーマー男爵(1933年)」の解説

初代パーマー男爵(サミュエル)アーネスト・パーマー(英語版) (1858–1948) 第2代パーマー男爵(アーネスト) セシル・ノッテイジ・パーマー (1882–1950) 第3代パーマー男爵レイモンド・セシル・パーマー (19161990) 第4代パーマー男爵エイドリアン・ベイリー・ノッテイジ・パーマー(英語版) (1951 - ) 法定推定相続人現当主の息子であるヒューゴ・ベイリー・ローハン・パーマー閣下(1980 - )。

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